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メキシコにおけるTMマークおよびRマーク「Ⓡ」の使用

 メキシコ産業財産法では、商標権侵害を理由とする民事訴訟および刑事訴訟を提起するためには、当該商標権者は商品またはパッケージに「Marca Registrada」、または「M.R.」、またはRマーク「Ⓡ」を表示する必要があると規定されている(メキシコ産業財産法第236条、第409条)。

 ただし、「Marca Registrada」、または「M.R.」、またはRマーク「Ⓡ」を表示していない場合であっても、商標登録の有効性に悪影響が生じることはなく、登録商標を有効に維持できる。

 「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」の表示方法は、目に見える方法で商標の横に付記する必要がある。メキシコでは通常、「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」は、商標の右上か右下に小さく付記されている。

 「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」に代えて、商標の登録番号を使用することはできない。商標の登録番号で代用した場合、「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」を使用していないことと同じ結果を招く。

 商標が横長の場合は、「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」を商標と同じライン上に付記し、商標が縦長の場合は、「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」を商標の上部または下部と同じライン上に付記することが推奨される。

 「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」を上記で示した箇所以外に付記することは推奨されない。上記以外の箇所に付記した場合、商標と近接する場所に付記したとしても、「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」が当該登録商標を示しているかどうか不明確となり、別の商標に付記されていると解釈される可能性がある。

 重要なことは、「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」は、メキシコにおいて既に登録されている商標に関してのみ使用しなければならないことである。メキシコで登録されていない商標に「M.R.」またはRマーク「Ⓡ」を使用した場合、メキシコ産業財産法違反となり、以下の制裁措置が科される場合がある(メキシコ産業財産法第388条)※。

(1) 違反が行われた時点で有効なUMA(Unidad de Media y Actualización)日額の250,000倍(約1,092,393.95米ドル)を上限とした罰金(発生した行為ごとに科される)
(2) 違反行為が1日続くごとに、UMAの1,000倍(約4,368.36米ドル)を上限とする追加罰金
(3) 90日以内の営業停止
(4) 永久的な営業停止

※「中南米における模倣品対策の制度および運用状況に関する調査」JETROサンパウロ事務所2022年3月、256頁。米ドルへの換算は2021年度の基準による。
https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/cs_america/br/ip/pdf/survey_202203.pdf

 上記の虚偽表示による産業財産法違反は、産業財産局により職権で告発される場合よりも、先行する登録商標を有している第三者が、商標権侵害の主張とともに虚偽表示による産業財産法違反を主張する可能性が高い。

■留意事項

 TMマークの使用は、メキシコにおいては何の効果もないことに注意が必要である。商標出願人が、まだ登録になっていない商標にTMマークを付記したい場合、当該商標の将来的な商標権に何ら悪影響を及ぼすものではないため、TMマークを付記しても問題ない。しかし、TMマークを付記しても、メキシコでは全く法的保護を得ることはできない。

メキシコにおける指令書への応答期間と期間延長

 すべてのメキシコ特許出願は、方式審査と実体審査を受ける(メキシコ産業財産法第106条、第110条)。 

 最初に受ける方式審査は、出願書類の方式的な面、例えば、譲渡証、翻訳文、優先権証明書、委任状等の出願に必要な書類の有無、ならびに、余白、書体、文字の大きさおよび図面等の書面の書式・体裁に関わる。方式要件が満たされていない場合には、出願人に対し指令書によりその不備が通知される(メキシコ産業財産法第106条、メキシコ産業財産規則第5条、特許、実用新案ガイドライン4.2)。

 方式審査段階においては、メキシコ産業財産庁により指摘された方式に関する拒絶理由のすべてを解消するために、出願人には、最大で2回の指令書が送付される。ただし、2回目の指令書への応答においても、方式要件を満さないと判断された場合、その出願は、さらなる応答の機会を与えられることなく、放棄されたものとみなされる(メキシコ産業財産法第106条、第117条、特許、実用新案ガイドライン4.2.13)。

 方式審査指令書に対する応答書の提出には、出願人に、その指令書の通知日の翌就業日から通常2か月の応答期間が与えられる。その応答期間は、さらに2か月の期間延長が可能である。その2か月の追加期間は自動的に与えられ、延長取得について事前の申請は必要としない(メキシコ産業財産法第106条、第117条、メキシコ産業財産規則第5条)。なお、その延長に関する庁費用は、実務上、応答書を提出する際に納付することになる。

 すなわち、メキシコにおいては、方式審査指令書に対する応答書を提出することができる期間は、最大で、指令書の通知日の翌就業日からから4か月である。

 出願が方式的な要件をすべて満たし、出願日から18か月が経過した後、その出願は官報において公開される。公開から2か月以内の第三者からの情報提供期間の満了後、出願は実体審査に入る。(メキシコ産業財産法第107条、第109条、メキシコ産業財産規則第39条)。

 実体審査においては、メキシコ産業財産庁により指摘される拒絶理由すべてを解消するために、出願人には、最大で4回の指令書が送付される。第4回の最後の指令書への応答においても、特許要件を満たさないと判断された場合には、拒絶査定が発行される。拒絶査定に対して不服の場合、更なる手続は、連邦行政裁判所(TFJA)に対して行うこととなる(特許、実用新案ガイドライン4.2.13、メキシコ産業財産法第111条および第407条、連邦行政手続法第83条から第86条)。

 方式審査指令書と同様、実体審査指令書に対する応答書の提出には、出願人に対し、その指令書の通知日の翌就業日から通常2か月の応答期間が与えられる。さらに、その応答書を提出するため、1回のみ2か月の期間延長が可能である。その2か月の延長期間は、自動的に与えられ、その延長取得について事前の申請は不要である(メキシコ産業財産法第111条、第117条、メキシコ産業財産規則第5条、第45条)。なお、その延長に関する庁費用は、実務上、応答書を提出する際に納付することになる。

 方式審査指令書と同様、実体審査指令書に対する応答書を提出することができる期間は最大でその指令書の通知日の翌就業日から4か月であり、これ以上は延長することができない。応答最終期限日が、祝日あるいは休日であった場合には、応答期限日は、次の開庁日とみなされる(メキシコ産業財産法第21条、メキシコ産業財産規則第4条)。

 出願人からの応答書の提出に対して、メキシコ産業財産庁は、次の指令書(次の実体審査指令書、特許査定あるいは拒絶査定)を、その応答書の受領から4か月以内に発行する(メキシコ産業財産庁に対する諸手続の回答期限を定める覚書第12条)。したがって、通常、出願人は、応答書を提出してから4か月以内に次の指令書を受領するものと想定することができる。ただし、世界5大特許庁(日本、米国、欧州、中国、韓国)の審査手順に準じるメキシコ産業財産庁の審査基準に基づいて、審査官は、対応する外国出願の審査経過を参照することができ、対応外国出願でのさらなる審査結果を待って、次の指令書を発行することもできる。したがって、上記の4か月以内という期間は、対応外国出願の審査状況によって延びる場合もある。

 方式審査指令書および実体審査指令書と同様、特許査定を受領すると、認可費用の納付を行うため、出願人は、その通知の日の翌就業日から通常2か月の納付期間が与えられる。さらに、認可費用の納付のため、1回のみ2か月の期間延長が可能である。その2か月の延長期間は自動的に与えられ、延長取得について事前の申請は不要である(メキシコ産業財産法第111条、第117条、メキシコ産業財産規則第5条)。なお、その延長に関する庁費用は、実務上、認可費用を納付する際に同時に納付することになる。

 上述のとおり、現在の応答期間に関連する規定によれば、出願人は、延長費用を前もって負担する必要がなく、最終期限日まで指令書への対応の是非を決定することができる。

メキシコにおける特許の分割出願についての留意点

1.分割出願についての基本的な要件
 2020年11月5日施行の改正産業財産法では、特許の分割出願について、その基本的な要件が第100条に定められている。

メキシコ産業財産法 第100条
自発的又は本庁の要請により分割出願を行う場合、出願人は以下の要件を充足しなければならない。
(1) 各出願に必要な、明細書、クレーム及び図面を提出する。ただし、原出願にすでに含まれている優先権主張に関する書類とその翻訳文、および、該当する場合は、権利の譲渡書ならびに代理人委任状は省略できる。
提出された図面及び明細書において、原出願で意図された発明を修正するような変更をしてはならない。
(2) 分割出願においては、追加の発明主題や最初に提出された範囲を超えた発明主題を含むことなく、原出願とは異なる発明をクレームしなければならない。
分割出願においてクレームされず、原出願にも分割出願にも含まれなくなった発明又はそのような一群の発明は、原出願又は当該分割出願において再びクレームすることはできない。
(3) 分割出願は、本法第111条に定める期間内、または自発的な分割の場合は本法第102条に定める期間内に提出しなければならない。
本法第113条の期間内において、本庁の意見で分割出願が適切であると認められるか、または出願人が要求するかのいずれかでない限り、分割出願に基づいて分割出願をすることはできない。
本法第105条に基づいて出願日とみなされる原出願日の利益は、分割出願が本条に定められた要件を充足しない場合には享受することができない。

※引用条文にいう「本庁」とは、「メキシコ産業財産庁」のことである。

 産業財産法第100条の分割要件を満たしていない場合は、産業財産法第105条の出願日の認定要件を満たして認められた原出願の出願日の利益を享受できないことになるので、注意が必要である。

2.分割出願の方式要件
 分割出願では、明細書、クレームおよび図面を提出する必要がある(産業財産法第100条(1))。ここで、明細書および図面において、原出願で意図された発明を修正するような変更をしてはならないことに留意しなければならない。
 原出願にすでに含まれている優先権主張に関する書類とその翻訳文、権利の譲渡書ならびに代理人委任状は省略できる(産業財産法第100条(1))。
 また、通常の出願において必要とされる要約(産業財産法第106条(6)(c))は、分割出願では必須ではないものと解される。

3.分割出願の時期的要件
3-1.自発的に提出される分割出願

 従来から、特許出願の手続中および特許の付与まで、いつでも自発的な分割出願を提出できたものの、その明文規定がなかったところ、改正により自発的な分割出願が可能であること、および提出期限が明確に規定された(産業財産法第100条(3)、第102条)。

メキシコ産業財産法 第102条
出願人は、本法第100条の規定に従い、必要に応じて、優先権主張して原出願日を各分割出願の出願日として、係属中の原出願を自発的に分割することができる。
前項の目的のために、原出願が不受理、拒絶、放棄又は取下の査定発行前、若しくは、特許協力条約に基づく国際出願の取下とみなされる前、までは原出願は係属中であるとみなす。
出願人は、特許査定又は登録査定を通知された場合でも、本法第110条に規定されている2月以内に原出願を自主的に分割することができる。

 出願人は、原出願が係属中は分割出願することができ、特許査定や登録処理が通知された場合でも、特許許可の通知から2か月以内であれば分割することができる。この2か月は、産業財産法第110条に規定されている、登録のために公報発行の料金および初年度の年金の支払証明を提出することができる期間である。

3-2.単一性欠如の拒絶に対する応答時に提出される分割出願
 改正前の産業財産法第44条には、出願が発明の単一性を満たしていない場合に、分割出願の通知が出願人になされる旨が規定されていたが、改正された産業財産法では、当該規定は第113条に規定されている。

メキシコ産業財産法 第113条
本法第111条記載の拒絶理由が、発明の単一性要件を満たさない場合、本庁はクレームの第1クレーム記載の発明のみを主発明とみなし、それから、本法で定められた他の要件の充足性を評価する。
この場合、本庁は出願人に主発明のクレームに限定することを要求し、必要があれば、本法第111条に記載の期限内に対応する分割出願を要求する。
分割出願は、本法に定められた要件に準拠している場合、当初の出願日及び必要な場合には適切な優先権主張日を保持する。

 産業財産法第111条に記載の期限とは、いわゆる拒絶理由通知の応答期限のことである。実体審査の結果、請求された特許の付与に対する拒絶理由が発見された場合、メキシコ産業財産庁は出願人に対して、2か月の期間内に応答することを要求することができる(産業財産法第111条)。

メキシコ産業財産法 第111条
実体審査の結果、請求された特許の付与に対する拒絶理由が発見された場合、本庁はその権限により、出願人に対して、2月の期間内に、応答すること、情報又は書類を提示することを要求することができ、必要な場合には、該当する補正箇所を示して補正することを要求することができる。(以下省略)

 また、産業財産法第113条に規定される単一性違反の拒絶理由通知を受けた場合にのみ、分割出願からさらに分割出願をすることが可能になった点に注意する必要がある(産業財産法第100条(3))。これは、分割出願を親出願とする分割は、自発的には行うことができなくなったことを意味し、分割出願の実務における大きな変更点の一つである。

4.分割出願のクレームに関する要件
 従来から、分割出願は、原出願にて開示された事項のみを含むものでなければならず、さらに、分割出願でクレームされる発明は親出願でクレームされる発明とは異なるものでなければならないとされていた。この点が改正法では明確にされ、分割出願においては、追加の発明主題や最初に提出された範囲を超えた発明主題を含むことなく、原出願とは異なる発明をクレームしなければならないとされた(産業財産法第100条(2))。

 さらに、分割出願のクレームに関する実務における留意点は、分割出願においてクレームされず、原出願にも分割出願にも含まれなくなった発明またはそのような一群の発明は、原出願または当該分割出願において再びクレームすることはできないと条文に明記されたことである(産業財産法第100条(2))。したがって、例えば、発明の単一性違反の拒絶理由通知を受けて分割出願を検討する際に、事業との関連で発明の保護を求める範囲が変動する可能性のある場合は、分割出願において必要なクレームを全て記載しておくことが望ましい。

5.分割出願の公開
 分割出願の公開は、方式審査が承認された後、出願日または場合によっては優先日から18か月の期間が経過した後に行われる(産業財産法第107条)。

6.分割出願と無効理由
 分割出願の結果、産業財産法第100条の規定に違反して行われた事項に対応するクレームを含む場合、特許は無効とされる(産業財産法第154条(4))。無効審判は、公報で特許が公示された日からいつでも請求することができる。

メキシコ商標制度概要

 メキシコにおける商標制度は、産業財産法およびその施行規則に準拠している。さらにメキシコは様々な国または地域との間で協定および条約を締結している。知的財産に関する規定を含む複数の自由貿易協定(FTA)に加え、1995年に知的所有権の貿易関連側面に関する協定(TRIPS協定)、2013年にマドリッド協定議定書に加盟している。なお、NAFTA(北米自由貿易協定)は廃止され、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)が2020年7月に発効した。商標については第II部第20章第C節第20.17条~第20.27条に記載されている。また、1976年に工業所有権の保護に関するパリ条約、1900年にメキシコ‐フランス間の工業所有権の相互保護に関する条約にも署名している。

1.未登録商標
(1) 未登録商標の保護
 メキシコにおいて、商標の使用は登録を得るための要件ではないが、未登録商標の使用は商標権侵害を提起されたときに先使用権の抗弁としての権利をもたらす(産業財産法第175条、第258条)。

(2) 未登録商標の使用の要件
 未登録商標の使用が、先使用権として商標権侵害への抗弁として認められるためには、未登録商標が継続的に善意で使用されていなければならない(産業財産法第175条(1))。産業財産法は、要求される使用期間について定めていないが、かかる使用が通常の取引慣行にしたがって行われており、抵触する登録商標の出願日または主張された使用開始日より前の少なくとも3から6か月間にわたり使用されていることが望ましい。

 未登録商標を根拠として第三者の登録商標の有効性を争う場合、その未登録商標の所有者は、登録商標の出願日または主張された使用開始日より前に、その未登録商標を継続的に使用していたことを立証しなければならない(産業財産法第258条(2))。この場合、当該所有者はその未登録商標の善意の使用を立証する必要はない。

2.登録商標
(1) 商標出願
 何人もメキシコにおいて商標出願することができる(産業財産法第170条)。ただし、メキシコでは一商標多区分出願(複数分類をカバーする出願)が認められていないため、同一商標を複数の分類に出願する場合は、各々の分類ごとに別々の出願をしなければならない(産業財産規則第57条)。

 メキシコで商標出願に必要な書類および情報は、以下のとおりである(産業財産法第31条、第214条、第219条)。

(a) 出願人の名前、国籍および住所
(b) 商標名およびカラーの商標見本(該当する場合)
(c) 指定商品または役務(ニース国際分類に準拠)
(d) メキシコにおける商標の使用開始日(該当する場合)
(e) 優先権を主張する場合、優先権情報(優先権の基礎となる出願番号および原出願国)
(f) 委任状

(2) 保護の範囲
 2018年の改正法までは、文字商標・図形商標・結合商標・立体商標という伝統的な商標以外は保護を受けることが困難であった。しかし、改正後、非伝統的商標(新しいタイプの商標)の保護について、従来の視覚による認識可能性(つまり、商標権の保護対象は目に見えるものでなければならない)という要件がなくなった。改正法には、視覚により認識可能なもの(ホログラムの図を含む)、音、匂い、トレードドレスが商標として登録されることが可能であることが明記された(産業財産法第172条第5項、第6項、第7項)。

 商標としての保護が認められない標章に関して、産業財産法第173条には、商標出願を拒絶する法律上の理由が規定されている。以下に拒絶理由の一部を示す。

・標章がその商品または役務の品質、原材料、効能、用途、数量等を表す記述的語句または一般名称である場合(第4項)
・標章が特定の商品の製造と関連する地理的表示または地名を含んでいる場合(第11項)
・標章が一般に使用されている形状・標識、または商品の性質もしくは機能から生じる形状のみからなる場合(第2項)

 ただし、多くの拒絶理由は、先行する類似商標(同一または密接に関連した商品または役務をカバーしている商標)の登録または出願による混同の虞に基づくものである(産業財産法第173条第18項)。

 特定の商標が先行商標と混同を生じるほど類似しているかどうかを判断する基準は、連邦裁判所の判例に示されている。したがって、審査官は判例に基づいた下記の6項目を考慮に入れなければならない。

 ・商標の外観上、称呼上および観念上の類似点
 ・全体として考慮した場合における商標の類似点
 ・指定商品または指定役務の類似点
 ・商品または役務と関連する分野の需要者
 ・流通経路
 ・図案と文字の組み合わせ商標の場合、図案より文字部分を重要な識別要素として考慮すること

 さらに、メキシコにおいて有名な商標は、認知度が高いレベルの「著名商標」と「著名商標」より認知度が低いレベルの「周知商標」のうち、いずれか一方のレベルで保護を受けることができる(産業財産法第190条)。メキシコにおいて一般的に有名な商標は、著名商標とみなされる。周知商標は、より限定された範囲で有名な商標であって、例えば特定の分野の需要者または取引業界においてのみ有名な商標が挙げられる。

 メキシコ産業財産庁(Instituto Mexicano de la Propiedad Industrial (IMPI))は、商標が著名または周知である旨の証明書を発行する権限を与えられている(産業財産法第191条)。

3.審査手続
 商標出願されると、審査官は最初に方式審査を行うが、その際に指定商品または役務の分類についても審査する。産業財産法では分類に関する最終決定権はIMPIにあるとしている。

 方式審査後、出願の公告が行われる。異議申立期間は、出願公告の翌日から1か月以内であり、利害関係人は異議を申し立てることができる(産業財産法第221条)。

 異議申立がなく異議申立期間が満了した場合、実体審査が開始される(産業財産法第225条)。実体審査において拒絶理由が見つかると、審査官は拒絶理由通知を送達し、出願人には応答書を提出するための期間が与えられる(産業財産法第225条)。

 IMPIは応答書を審査し、最終的に登録証または拒絶査定書を送達する(産業財産法第230条)。拒絶査定に対して不服がある場合、出願人はIMPIまたは裁判所のいずれかに不服申立を提起することができる(産業財産法第329条、第407条)。

 特筆すべき重要な点として、IMPIは可能な限り拒絶理由通知の送達回数を抑えようとしているものの、産業財産法には特段制限が設けられていないため、方式審査と実体審査のいずれの段階において何度も拒絶理由通知が送達される可能性がある。

4.異議申立
 出願の公告後、利害関係人は公告日から1か月以内に異議申立書を提出することができる(産業財産法第221条)。
 
 異議申立があった場合、出願人が妥当とみなす証拠を述べ、かつ、提示することができるように、異議申立について出願人にも通知される。出願人に、異議申立に関して出願人の権利が妥当なものであることを明示するために、出願人に2か月の期間が付与される(産業財産法第225条)。
 異議申立手続は、単独では審理されない。異議申立を受けた出願は、通常の審査手続が保留されることなく、異議申立人の異議理由および出願人の答弁に関しては通常の実体審査の中で検討される(産業財産法第224条、第225条)。

 当該出願が拒絶された場合、産業財産庁は異議申立人に対して当該出願の拒絶を通知する(産業財産法第230条)。当該出願が登録された場合も、産業財産庁は異議申立人に対して当該出願の登録を通知する。

5.登録
 商標出願に対して異議申立がなく異議申立期間が満了し、その後の実体審査において拒絶理由が発見されなかった場合、または出願に対して異議申立が行われたが出願が承認された場合、IMPIは、当該商標出願の出願日の日付で商標を登録し,登録証を出願人に交付する(産業財産法第230条、第231条)。商標出願に対する拒絶理由通知が送達されなかった場合、出願日から6か月以内に登録証が交付される。

 商標登録は登録日から10年間有効に存続し、10年毎に更新することができる(産業財産法第178条)。商標登録の更新出願は、満了日の6か月前から6か月後までの間に申請することができる(産業財産法第237条)。この期間内での申請であれば、満了日を過ぎていても公費の追加発生は無い。更新出願するには、更新出願時にメキシコにおいて当該商標が使用されていなければならない。

6.使用の宣誓
 商標の権利者は、IMPIに対して、商標が使用されている指定商品又は役務を示して、その実際かつ有効な使用を宣言し、この宣言には、所要な手数料の納付を伴わなければならない(産業財産法第233条)。宣言は、登録が付与された時点から第3年目の終了後、3か月以内に、IMPIに提出されなければならない。
 登録の保護範囲は、使用が宣言されている商品又は役務に限って存続し、権利者が使用の宣言を行わない場合、登録は、IMPIの処分を必要とすることなく法律により失効する。

7.登録の抹消
(1) 放棄
 商標権者は、IMPIに申請書を提出することにより、自己の商標登録を自発的に抹消することができる(産業財産法第262条)。

(2) 取消
 指定商品または指定役務に関して商標が継続して3年間使用されていない場合、下記の場合を除き、その登録は不使用を理由に取り消され、商標登録簿から抹消される(産業財産法第260条)。

・正式な使用許諾を受けた使用者(専用使用権者や通常使用権者)が、取消請求の提起日の直前の継続する3年間に当該商標を使用していた場合(産業財産法第235条)

・商標権者に不使用の正当な理由がある場合(例えば、当該商標の指定商品または指定役務に適用される輸入制限その他の行政規制)(産業財産法第235条)

・実際かつ有効な使用の宣言が、第233条の条件に基づいてなされていない場合(産業財産法第260条)

(3) 無効
 商標登録は、下記のいずれかの無効理由に基づき、商標登録簿から抹消される(産業財産法第258条)。

・登録商標が、当該商標の出願日より前にメキシコまたは外国において同一または類似の商品または役務に関して使用されていた別の商標と同一または混同を生じるほど類似している場合。ただし、先使用の権利を主張する当事者は、登録商標の出願日または主張された使用開始日より前にメキシコまたは外国において継続的に自己の商標を使用していたことを立証しなければならない(産業財産法第258条(2))。かかる訴訟の出訴期限は、当該登録の公告日から5年以内である。

・願書に宣言された最初の使用日の信憑性を登録の権利者が証明せず、出願書類に記載された虚偽の情報に基づいて登録が付与された場合(産業財産法第258条(3))。かかる訴訟の出訴期限は、当該登録の公告日から5年以内である。

・既に同一または類似の商標が、同一または類似の商品または役務に関して登録されていた場合(産業財産法第258条(4))。かかる訴訟の出訴期限は、当該登録の公告日から5年以内である。

・外国で登録されている商標の商標権者から同意を得ていない代理人、代表者、使用者または販売業者により、当該商標の登録が取得された場合(産業財産法第258条(5))。かかる訴訟に適用される出訴期限はない。

・産業財産法または登録付与時に有効な法律に違反して、登録が付与された場合は、当該登録を取り消す一般的根拠が存在するので、かかる訴訟に適用される出訴期限はない。

・2018年の改正は、商標登録の無効化の原因として、「不誠実に得られた商標出願」を理由の1つに加えた(産業財産法第258条(6))。どのような場合に、登録を失効させる原因としての「不誠実」とみなされるのかはまだ明確ではない。同一または類似の商品またはサービスに使用された同一または混同の虞のある商標の、メキシコまたは海外での早期および継続的使用に起因する無効化訴訟を提起する制限条項に規定されている期間は、メキシコの商標登録の官報の発行日から「3年以内」であったものが「5年以内」に延長された。期間の延長に起因する失効は、出願日に関係なく、2018年8月10日以降に官報が発行された商標登録にのみ影響する。

8.未登録商標の権利
 商標登録は、当該登録商標の出願日または宣誓された使用開始日より前に同一または類似の商標を継続的に善意で使用していた第三者に対しては、対抗力を有しない(産業財産法第175条(1))。

 第三者による無許可の使用に対して、未登録の権利を直接行使することはできない。ただし、トレードドレスなどの識別性のある標識に対する権利は、登録を得ずとも、不正競争行為を理由に、権利行使することができる。

9.所有権の変更
 メキシコにおいて、商標の所有権の変更を登録する場合、所有権の変更を証明する書類を提出する必要がある(産業財産法第250条)。

 メキシコで作成された書類については認証の必要はないが、外国で作成された書類や外国知的財産官庁において作成された書類は、当該国のメキシコ領事による認証またはアポスティーユによる認証が必要となる。ハーグ条約締約国で作成された書類の場合は、「外国公文書の認証を不要とする条約(略称:認証不要条約)」(1961年10月5日のハーグ条約)に基づく付箋(=アポスティーユ)による外務省の証明を以って、当該国にある大使館・(総)領事館の領事認証があるものと同等のものとして、提出先国で使用することができる。

 公的ではない私的な所有権の変更が記されたライセンス契約書および譲渡契約書のような書類は、形式を問わず有効である。ただし、外国で作成された場合は、公証人による認証のみならず、さらに当該国のメキシコ領事による領事認証またはアポスティーユによる認証が必要となる。

 所有権の変更の登録は、IMPIによる変更申請書類の受領通知から約2か月を要する。

メキシコにおける特許・実用新案・意匠の出願・登録に関する統計情報へのアクセス方法

 メキシコにおける年次ごとの特許・実用新案・意匠に関する出願・登録件数といった統計情報は、メキシコ産業財産庁(Insti-tuto Mexicano de la Propiedad Industrial: IMPI;スペイン語)ウェブサイトhttps://www.gob.mx/impi/において確認することが可能である。

1.IMPIウェブサイトからの統計情報へのアクセス
 図1に示すIMPIウェブサイトのトップページ上部の「Transparencia(透明性)」をクリックする。なお、画面レイアウトは、ブラウザの種類およびウィンドウのサイズに応じて、多少の相違が発生する。
 なお、画面の右上に「English」とあるが、クリックしても英語表示にはならず、機能していないようである。

           図1 メキシコ産業財産庁(IMPI)トップページ

 図2に示す「Transparencia(透明性)」の画面が開いたら、上部の「Documentos(資料)」をクリックする。

           図2 「Transparencia(透明性)」の画面

 図3に示す資料のリスト画面が表示されるので、「IMPI en cifras(数字で見るIMPI)」の下の「Continuar Leyendo(続きを読む)」をクリックする。

           図3 資料のリスト画面

 図4、5に示す統計情報の画面が表示されるので、図4の画面をスクロールダウンし、図5の画面を表示させる。

           図4 統計資料の画面(上部)

           図5 統計資料の画面(中部)

2.統計画面表示(Microsoft Excel)
 以下、ブラウザの種類やインストールされているソフトウエアによって動作が異なる場合があるが、ここではブラウザとしてGoogle Chromeを使用し、Microsoft Excelがインストールされている前提で説明する。
 図5の画面で、「IMPI en cifras general(数字で見るIMPI一般)」の右の「Da clic aqui(ここをクリック)」をクリックすると、図6に示すエクセルで作られたファイルが表示され、ダウンロードも可能である。ブラウザ上(Googleドライブのスプレッドシート)では表示されたボタンが機能せず(*)、また、デフォルトでは解像度が不十分で拡大表示が必要と思われる場合もあるが、ダウンロードすれば問題ない。

(*)画面下部に表示されるタブを切り替えて各種統計情報を参照することになる。
 なお、図5の画面の下方には、「IMPI en cifras por área(数字で見るIMPI分野別)」として、「Invenciones(発明)」「Signos distitivos(特徴的な標識、商標、商号など)」「Activadedes de protección de la PI(知的財産保護活動)」「Activadedes de promoción(推進活動)」が提供されているが、上記ダウンロード版にすべて含まれている。

 アクセス時点(2023年1月)で、1993年から2022年第3四半期までの情報が確認できた。
 ダウンロードしたExcelファイル「IMPI en cifras_3T 2022 VP」を開くと、図6に示したスタート画面が表示される。
 スタート画面以外の画面が表示される場合、画面下部の「シートタブ列」から左端の「Inicio」タブをクリックして選択し、スタート画面を表示させる。

           図6 IMPI統計データ スタート画面

 スタート画面の各ボタンの説明は、上段がスペイン語、下段が英語となっている。最上部のボタンは説明シートに遷移するボタンであり、その下の6個のボタンは、データ選択画面に遷移するボタンである。例えば、「Invenciones/Inventions」のボタンをクリックすると、図7に示すデータ選択画面が表示される。(下部のシートタブ列では「Contenido Inv」を選択)

           図7 データ選択画面

 特許、実用新案、意匠に関して収録されている統計データは下表のとおりである。

選択肢 内容 年次
1 Solicitudes de invenciones, invenciones concedidas y títulos y registros emitidos / 1993 – 3T 2022

発明(特許)の出願、付与された発明、発行された権利および登録
1993-2022Q3
2 Solicitudes de invenciones de mexicanos por entidad federativa / 1993 – 3T 2022
州別のメキシコ人からの発明(特許)出願
1993-2022Q3
3 Títulos y Registros concedidos/otorgados de mexicanos por entidad federativa / 1993 – 3T 2022
州別のメキシコ人へ付与された発明(特許)
1993-2022Q3
4 Solicitudes de patentes presentadas directamente y PCT, por país de origen 1993 – 3T 2022
海外からの特許出願(直接またはPCT)
1993-2022Q3
5 Patentes otorgadas por nacionalidad del titular 1993 – 3T 2022
権利者の出願国別、付与された特許
1993-2022Q3
6 Patentes otorgadas por área tecnológica / 1993 – 3T 2022
技術分野別、付与された特許
1993-2022Q3
7 Patentes otorgadas a titulares mexicanos por área tecnológica / 1993 – 3T 2022
技術分野別、メキシコ人へ付与された特許
1993-2022Q3
8 Titulares de patentes en México por país de origen (5 o más patentes) a 3T 2022
出願国別、主要特許権利者
1993-2022Q3
9 Solicitudes de modelos de utilidad por nacionalidad 1993 – 3T 2022
出願国別、実用新案出願
1993-2022Q3
10 Modelos de utilidad otorgados por nacionalidad 1993 – 3T 2022
出願国別、付与された実用新案
1993-2022Q3
11 Registros de modelos de utilidad otorgados por área tecnológica / 1993 – 3T 2022
技術分野別、付与された実用新案
1993-2022Q3
12 Registros de modelo de utilidad de mexicanos por área tecnológica / 1993 – 3T 2022
技術分野別、メキシコ人へ付与された実用新案
1993-2022Q3
13 Solicitudes de diseño industrial por nacionalidad 1993 – 3T 2022
出願国別、意匠出願
1993-2022Q3
14 Diseños industriales otorgados por nacionalidad 1993 – 3T 2022
出願国別、付与された意匠
1993-2022Q3
15 Solicitudes de invenciones por medio de presentación / 2007 – 3T 2022
手段別、発明(特許)出願
2007-2022Q3
16 Títulos y registros vigentes a 3T 2022
2022年Q3時点で有効な登録
2023Q3

表1

 データ選択画面の各項目について、図8のような統計表が閲覧できる。

           図8 主要国、国別特許出願

 このページで、「Invenciones/Inventions(発明)」のボタンをクリックすると、図7のデータ選択画面に戻る。また、データ選択画面の下部にある「Inicio/Start(スタート)」のボタンをクリックすると、図6のスタート画面に戻る。

 6つのデータ選択画面ごとに、複数の統計表(Excelのシート)にアクセスすることができ、その合計は40以上である。

メキシコにおける特許の補正の制限

1.パリ条約優先権出願およびPCT出願の国内移行前の内容変更
 メキシコでは、産業財産法および同規則に、先に提出された出願(パリ条約優先権出願またはPCT出願)の修正・内容変更に関する規定がなく、メキシコは、PCT出願の国内移行に際して、国際出願から内容を変更して移行手続をすることが認められる中南米では数少ない国の一つである。メキシコの実務では、対応する国際出願の国際公開から明細書およびクレームの内容を変更した出願書類の提出が認められる。つまり、パリ条約優先権出願およびPCT出願のメキシコ国内移行に際して、明細書およびクレームとして、優先権出願時またはPCT出願時の明細書およびクレームに基づいて手続できるだけでなく、優先権の基礎となる出願(日本企業の多くの場合は日本出願)の明細書およびクレーム、または、それらの内容に変更を加えた書面で移行手続を行うことも可能である。ただし、メキシコへの国内移行手続時の内容の変更は、優先権の基礎となる出願の当初の開示範囲を超えてはならず、優先権出願またはPCT出願に対して追加された場合、追加された事項については優先権の恩恵は受けられない。

2.特許付与前の補正
 出願が提出された後、自発的に、あるいは、IMPIからの庁指令に応じて特許要件を満たすため、特許付与前に補正を行うことができる。自発補正の場合も、庁指令に対する補正の場合も、特許付与通知が発行される前であれば、出願の係属中はいつでも、特許出願における明細書、クレーム、図面または配列表などのあらゆる特許付与前補正を行うことができる。ただし、原出願の全体に含まれる開示範囲を拡大するような新規事項の追加や、クレームの追加は認められない。これらの制限は、産業財産法第116条に規定されている

2-1.自発補正
 自発補正は、主として出願の本文もしくはデータにおける誤りを訂正するために、または出願を特許可能な状態にする目的でクレームを減縮するために、出願人により自発的に行われる補正である。この自発補正は特許査定または拒絶査定が発せられる前までに限り、行うことができる(産業財産法第116条)。一方、特許の存続期間中のあらゆる時点で、修正または訂正を申請することが可能である(産業財産法第121条)。
 出願を早期に権利化するための手続として、PPH申請の他、自発補正の活用が挙げられる。前述のとおり、出願人は出願係属中、いつでも自発補正を提出することができる。審査開始前に、出願の本文もしくはデータの誤りの訂正や、出願を特許可能な状態にする目的でクレームを減縮する補正を行うことが、出願の早期権利化に有効な場合が多い。

2-2.IMPIからの庁指令に対する補正
 補正は通常、IMPIにより行われた方式および実体審査の結果として生じる庁指令に応じて出願人が提出する。メキシコの実務によれば、方式要件に関する庁指令は最大で2回、実体要件を満たすための庁指令は最大4回発行され、その応答として出願を補正する機会が与えられる。かかる庁指令への応答期限は2か月であり、2か月の延長が可能である。これらの期限は、産業財産法第106条および第117条に規定されている。
 自発補正の場合と同様に、IMPIからの要求に対する明細書、図面またはクレームの補正は、出願当初の開示の範囲を拡大するような新規事項を含めてはならない(産業財産法第116条)。つまり補正後の記載内容が、優先権の基礎となる出願当初の明細書によって完全に裏づけられていなければならない。

2-3.PPH申請時の補正
 出願の早期権利化を目的として提出される特許審査ハイウェイ(Patent Prosecution Highway:PPH)での補正は、基本的に出願クレームを優先権の基礎となる出願のクレームと一致させるために行われるものであり、PPHプログラム参加国の特許庁により認められている。なお、メキシコは、JPO(日本特許庁)の他、USPTO(米国特許商標庁)、EPO(欧州特許庁)、KIPO(韓国特許庁)、CNIPA(中国国家知識産権局)、CIPO(カナダ知的財産局)およびIPOS(シンガポール知的財産庁)などとPPH協定を結んでいる。
 IMPIに出願し、さらにPPH申請により国外へ出願する場合に適用される要件の概略は、以下のとおりである。
・メキシコ出願の審査が始まっていてはならない。つまり、実体審査に対応する庁指令がIMPIにより発行された後は、PPH申請は認められない。
・メキシコ特許出願の公開日から2か月の第三者情報提供期間(observation period)の後に、PPH申請しなければならない。
・ビジネス方法、コンピュータプログラムまたは手術、診断もしくは治療方法といった、メキシコ特許法上では特許されない主題が、クレームに含まれていてはならない。

関連情報:特許審査ハイウェイのガイドライン(JPO、メキシコ編)
https://www.jpo.go.jp/system/patent/shinsa/soki/pph/document/guideline/mexico_impi_ja.pdf

3.特許付与後の訂正および減縮
 特許付与後の訂正および減縮は、特許権が付与された後に提出するものであり、明白な誤りもしくは方式上の誤りの訂正、または特許付与された主題の範囲の減縮のみに制限されている。これらの制限は、産業財産法第121条、第122条および第123条に規定されている。

第121条
特許又は登録の所有者は,その権利の存続期間内であれば,本法の施行規則に定める条件で,本庁宛の申請書及び対応する手数料証明書とともに,権利について,放棄,訂正及び減縮を申請することができる。
申請が受理されれば,本庁は申請者に通知し,対応する権利の,放棄,訂正及び減縮を公報に掲載する。
本庁が申請書に不備があると認めた場合,所有者に必要とみなすものを特定又は明確にして不備の解消を求めることができる。申請者が上記不備を2月以内に解消しない場合,申請は却下される。

第122条
本法第119条に規定されている,特許又は登録における正式な名称の誤記を訂正することは承認される。
訂正がクレーム又はそれらを解釈するために供される要素に関連する場合,誤記は当該技術の熟練者にとって明白でなければならない。
名称の訂正は,与える保護を拡張するような方法であってはならない。

第123条
特許又は実用新案登録によって付与される権利の減縮が次のような場合,承認される。
(1) 1つ以上のクレームの削除,又は
(2) 独立クレームに従属するように1以上の従属クレームを含めること。
減縮案が特許又は登録によって付与された保護を拡張する場合,当該減縮案は認められない。減縮の前に発せられた,特許又は実用新案登録の侵害に関する強制力のある処分は,減縮によって損なわれることはない。

 特許出願に対して特許付与通知が発行された後、特許登録料の納付とともに、特許付与前に訂正および減縮を提出したとしても、この段階での訂正および減縮は、特許付与後の訂正および減縮と同様に取り扱われる。すなわち、この段階の訂正および減縮は、明白な誤りもしくは方式上の誤りの訂正、または特許付与された主題の範囲の減縮のみに制限される。特許権存続期間中は、特許付与後の訂正および減縮を提出することができる。
 ただし、特許の無効手続が係属中の場合、付与後の訂正および減縮は認められない(産業財産法第125条)。

第125条
本節に関する如何なる申請書も,次の場合は拒絶される。
(1) 特許又は登録の有効性に関する手続の審査が係属中である場合。
本節に基づく申請書の提出後に行政処分手続が開始された場合,それぞれの申請書に係わる許容性に関する審査が決定されるまで,当該手続は一時停止される。
(2) 特許又は登録の名称の訂正に関する申請を除き,特許若しくは登録の所有権又はそれらに対する他の権利の承認を主張する訴訟がある場合。

【留意事項】
 産業財産法等に明文規定は無いが、メキシコにおいて特許出願の補正を行う際には、補正の提出書面、または発行された庁指令に対する応答書において、特許出願の補正を裏づける明確な正当性および根拠を明示することが必要である。特許出願の補正が、優先権基礎出願の明細書(パリルートおよびPCTルートの場合いずれも)により適正に裏づけられていることは、修正案が承認される可能性を最大化するためには、重要である。その他の内容的な制限は、その提出時期によっても異なるので注意が必要である。

メキシコにおける模倣品対策の制度および運用状況について

 「中南米における模倣品対策の制度および運用状況に関する調査」(2022年3月、日本貿易振興機構 サンパウロ事務所(知的財産権部)) XIII.メキシコ合衆国

巻頭資料 P.1
(メキシコを含む中南米各国の特許権、実用新案権、意匠権および商標権の存続期間、期間延長・更新の有無および国際出願、著作権の存続期間および登録制度の有無、侵害に対する措置の有無(行政措置、刑事措置、民事措置)、税関登録制度の有無、鑑定制度の有無ならびに関係法令のリンク一覧が記載されている。)

XIII.メキシコ合衆国 P.240
1.知的財産権の保護等に関連する政府機関 P.240
(関連する政府機関の概要および責務を紹介している。)

(1)知的財産権の保護や知的財産権に基づく摘発に関わる機関 P.240
(2)各機関の特徴 P.240

2.法律の概要 P.241
(特許、実用新案、意匠および商標に関する出願から登録までの手続、権利侵害、無効審判等について関連する法律に基づき概要を紹介するとともに、著作権についても、連邦著作権法および連邦著作権法規則等に基づき概要を紹介している。)

(1)特許に関する法律の概要 P.241
(2)実用新案に関する法律の概要 P.244
(3)意匠に関する法律の概要 P.246
(4)商標に関する法律の概要 P.248
(5)著作権に関する法律の概要 P.253
(6)その他の模倣品対策を規定する法律 P.256

3.知的財産権侵害に対する措置の概要 P.256
(知的財産権侵害に対する行政措置、刑事措置、民事措置および水際措置の概要を説明している。メキシコには公的または組織的な知的財産の鑑定制度はない。)

(1)行政措置 P.256
(2)刑事措置 P.257
(3)民事措置 P.261
(4)水際措置 P.262
(5)鑑定制度 P.264

4.インターネット上の模倣品 P.265
(メキシコにはインターネット上の模倣品に関連する法令やインターネットサービスプロバイダーの責任を規定した法律は存在しない。主要な3つの電子商取引ウェブサイトの削除申請ポリシー等について紹介している。)

5.その他 P.267
(産業財産法の制定および著作権法の改定について紹介している。)

6.模倣品の実態および流通ルート P.267
(模倣品の実態について紹介している。なお、模倣品流通ルートや流通規模については不明である。)

(1)模倣品の実態 P.267
(2)模倣品の流通ルート P.268

メキシコのその他の法律、規則、審査基準等

特許・実用新案、意匠、商標を除き、その他知的財産と関連するメキシコの法律、規則等(公用語・英語)は、以下のとおりである。

法令名 情報元 URL 言語
Ley Federal del Derecho de Autor con las reformas publicadas en Diario Oficial de la Federación el 1 de julio de 2020
(Última Reforma DOF 01-07-2020)
著作権法
Instituto Nacional del Derecho de Autor
国立著作権局
(Leyes, Reglamentos y Jurisprudencia en la Materia)
https://www.indautor.gob.mx/documentos/marco-juridico/LFDA.pdf
スペイン語
Ley Federal Derecho de Autor (English)
(as amended up to June 15, 2018)
https://www.indautor.gob.mx/documentos/marco-juridico/L_Fed_Derecho_de_Autor_(English).pdf
英語
Reglamento de la Ley Federal del Derecho de Autor
著作権規則
https://www.indautor.gob.mx/documentos/marco-juridico/reglamento.pdf
スペイン語
https://www.indautor.gob.mx/documentos/marco-juridico/R_L_Fed_ Derecho_de_Autor_(English).pdf
英語
Artículos del Código Penal Federal Aplicable a los Delitos en Materia de Derechos de Autor
刑法(著作権関連条項)
https://www.indautor.gob.mx/documentos/marco-juridico/codigopenalL.pdf
スペイン語
Costos de los trámites y servicios que ofrece el Instituto Nacional del Derecho de Autor
著作権局が提供する手続とサービスの費用
Costo de Trámites y Servicios en el Indautor 2022 https://www.indautor.gob.mx/documentos/informacion-oficial/Costos-tramites-servicios-2022.pdf
スペイン語
Instituto Nacional del derecha de autor
著作権局内部規則
Instituto Nacional del Derecho de Autor
国立著作権局
(Leyes, Reglamentos y Jurisprudencia en la Materia)
https://www.indautor.gob.mx/documentos/marco-juridico/reinterior.pdf
スペイン語
Registro de obras
著作物の登録(様式等)
https://www.indautor.gob.mx/servicios/registro/registro_obras.php
スペイン語
Ley Federal de Variedades Vegetales
植物品種に関する連邦法
Sevicio Nacional de Inspección y Certificación de Semillas
国立種子検査認証局
https://www.gob.mx/cms/uploads/attachment/file/551396/LEY_VARIEDADES.pdf
スペイン語
Reglamento de la Ley Federal de Variedades Vegetales
植物品種に関する連邦法規則
https://www.gob.mx/cms/uploads/attachment/file/551397/Reg_LFVV.pdf
スペイン語
Gaceta Derechos de Obtentor en línea
植物品種登録データベース
https://datastudio.google.com/reporting/d00350bc-3705-414a-bf36-da97e7aa071f/page/itBWB
スペイン語
De las Denominaciones de Origen e Indicaciones Geográficas
原産地呼称と地理的表示法
(産業財産法第264条~第327条)
Instituto Mexicano de la Propiedad Industrial
メキシコ産業財産庁
https://www.gob.mx/impi/documentos/ley-federal-de-proteccion-a-la-propiedad-industrial-274304

https://www.gob.mx/cms/uploads/attachment/file/645081/LFPPI.pdf#page=61
スペイン語
Denominaciones de Origen e Indicaciones Geograficas
原産地呼称と地理的表示
https://www.gob.mx/impi/documentos/denominaciones-de-origen-e-indicaciones-geograficas
スペイン語
De los Secretos Industriales
営業秘密法
(産業財産法第163条~第169条)
https://www.gob.mx/impi/documentos/ley-federal-de-proteccion-a-la-propiedad-industrial-274304

https://www.gob.mx/cms/uploads/attachment/file/645081/LFPPI.pdf#page=38
スペイン語
De los Esquemas de Trazado de Circuitos Integrados
集積回路配置設計法
(産業財産法第83条~
第90条)
https://www.gob.mx/impi/documentos/ley-federal-de-proteccion-a-la-propiedad-industrial-274304

https://www.gob.mx/cms/uploads/attachment/file/645081/LFPPI.pdf#page=20
スペイン語

メキシコにおける主な知的財産関連サイトのリンク情報

法区分の色分け凡例:
 特許・実用新案意匠商標(地理的表示等を含む)その他(著作権・営業秘密等)
カテゴリーの色分け凡例:
 報告書(統計、年報、白書、JETROマニュアル、調査報告書)
 法律・規則・基準・様式・ガイドライン・手続/審査/審判情報
 公報・データベース・分類・検索・FAQ・審査例・登録例・判例・審決例
 その他有益なもの(料金、分類不能)
1.メキシコ産業財産庁(以下「IMPI」という。)
https://www.gob.mx/impi
Blog(ブログ)
https://www.gob.mx/impi/archivo/articulos
※会議や取り組みの報告が、記事形式で掲載されている。
Álbum de fotos(フォトアルバム)
https://www.gob.mx/impi/archivo/multimedia
※タイトルおよび写真が掲載されているが、説明は掲載されていない。
Prensa(プレスリリース)
https://www.gob.mx/impi/archivo/prensa
※記事形式でのプレスリリースが掲載されているが、上記ブログとの重複がある。
Agenda(アジェンダ)
https://www.gob.mx/impi/archivo/agenda
※過去開催されたウェビナーが掲載されている。
Acciones y Programas(アクションとプログラム)
https://www.gob.mx/impi/archivo/acciones_y_programas
※マニュアル、検索等の情報が掲載されている。
Tramita tu marca o patente en línea (商標または特許のオンライン手続)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/tramita-tu-marca-o-patente-en-linea
※電子手続きサイトへのリンクと、そのマニュアルへのリンクが掲載されている。
Tarifa por los servicios que presta el IMPI(IMPIが提供するサービスの料金)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/servicios-que-ofrece-el-impi-tarifas-215115
※料金表へのリンクが掲載されている。
※具体的な料金表のURLは次のものとなる。
https://www.gob.mx/cms/uploads/attachment/file/614091/Acuerdo.Tarifa_Actualizacio_n_04.02.21_PDF.pdf
Formatos para presentar trámites en el IMPI(IMPIで手続をするための様式)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/servicios-que-ofrece-el-impi-formatos
※各種様式が、Wrod、編集可能PDF、印刷用PDFにより提供されている。オンライン手続が可能なものは、オンライン手続サイトへのリンクも掲載されている。
Asesorías de marcas e invenciones (商標および発明のコンサルテイング)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/clasniza-encuentra-la-clase-a-la-que-pertenecen-tus-productos-o-servicios
※相談予約受付サイトへのリンクが掲載されている。
MARCia.chatbot(マルシアさんとのチャットボット)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/marcia-chatbot
※簡単なQ&Aに対応したチャットボットへのリンクが掲載されている。
MARCia. Búsqueda de marcas(マルシアさんの商標検索)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/marcia-265449
※「MARCia」は、IMPIの人工知能の名前と考えられる。
MARCia. Búsqueda de marcas(マルシアさんの商標検索)
https://marcia.impi.gob.mx/marcas/search/quick
※テキストや画像のドラッグ&ドロップによる商標検索ができる。
CLASNiza. Encuentra la clase a la que pertenecen tus productos o servicios(ニース分類:製品・サービスが属するクラスの検索)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/clasniza-encuentra-la-clase-a-la-que-pertenecen-tus-productos-o-servicios
Bienvenido a ClasNiza(ニース分類へようこそ)
https://clasniza.impi.gob.mx/
※ニース分類表のPDFファイルへのリンクが掲載されている。
Tu Gaceta. Consulta información de marcas y patentes (商標および 特許の公報参照サイト)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/tu-gaceta-la-gaceta-de-la-propiedad-industrial
※商標および特許の検索等行うことができるサイトへのリンクが掲載されている。
Gaceta de la Propiedad Industrial(産業財産権公報)
https://siga.impi.gob.mx/newSIGA/content/common/principal.jsf
      Búsqueda simple(シンプル検索)
※「Búsqueda simple」をクリックすると、特許、商標等についてフリーワード検索が可能なサイトに遷移する。
Búsqueda especializada(専門検索)
※「Búsqueda especializada」をクリックすると、特許、商標等についてワイルドカードや論理演算を用いた検索が可能なサイトに遷移する。
Búsqueda de ejemplares(期間指定検索)
※「Búsqueda de ejemplares」をクリックすると、特許、商標等について、期間を指定して検索が可能なサイトに遷移する。例えば、「Área:」として「Patentes」(特許)をチェックし、「Gacetas:」として「Patentes, Registros de Modelos de Utilidad y Disenos Industriales」(特許、実用新案及び意匠の登録)を選択してリストアップされるPDFファイル(「PDF」欄のPDFのアイコン)をクリックすると、その月に発行された特許公報(要部)を参照することができる。なお、「Fecha de Puesta en Circulacion」(公開日)の欄で期間を設定して「Filtrar」(フィルター)をクリックすれば、期間を絞り込むこともできる。
Búsqueda por Sección(セクション検索)
※「Búsqueda por Sección」をクリックすると、特許、商標等について、セクションを指定した検索が可能なサイトに遷移する。
Pláticas. Aprende a tu ritmo de propiedad industrial(トーク:産業財産権について自分のペースで学ぶ)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/platicas-aprende-a-tu-ritmo-de-propiedad-industrial
※「海賊版対策」のウェビナーへのリンクが掲載されている。
Quiz. Descubre cuál es la protección adecuada para tu creación(クイズ:あなたの創作に適した保護方法は?)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/quiz-descubre-cual-es-la-proteccion-adecuada-para-tu-creacion
※Q&A形式で、創作したものを保護するために最も適切な制度(特許、商標等)を教えてくれるウェブサイトへのリンクが掲載されている。
App IMPI Móvil para android(アンドロイド用アプリ)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/app-impi-movil
※アンドロイドのIMPIアプリを入手することができるGoogle Playのサイトへのリンクが掲載されている。
App IMPI Móvil para iOS(iOS用アプリ)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/app-impi-movil-para-ios
※iOSのIMPIアプリを入手することができるAppleストアのサイトへのリンクが掲載されている。
Guías de uso. Consúltalas y haz tus trámites fácilmente(ユーザーガイド集)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/guias-de-uso-consultalas-y-haz-tus-tramites-facilmente
※以下のようなユーザーガイドへのリンクが掲載されている。
・MARCIAユーザーガイド
電子商標庁(オンライン商標出願のパンフレット)
ユーザーガイド:商標オンライン手続
ユーザーガイド:特許オンライン手続
オンライン特許検索ガイド(検索)
Buscador de patentes asociadas a medicamentos(医薬品関連特許検索)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/buscador-de-patentes-asociadas-a-medicamentos-274387
※医薬品の名称(例:リツキシマブ)と、これに関連する特許を検索することができるリンクが掲載されている。
Gaceta de medicamentos(医薬品関連特許公報)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/gaceta-de-medicamentos-265437
※医薬品関連特許を要部掲載した公報へのリンクが掲載されている。
Temas de interés(興味のあるトピック)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/temas-de-interes-32192
※以下のような情報へのリンクが列挙されている。
【よくある質問】
商標
特許
・技術情報サービス
・無効審判
【国際問題】
・国際技術協力
・国際フォーラム
・知的財産に関する国際法の枠組
・自由貿易協定
【国際関係】
・リンク
・国際フォーラム
・二国間協定
・原産地保護
【法令】
・法律
・規則
・契約
・原産地名称
【国際法】
・無形文化遺産の保護に関する条約の公布令
特許協力条約(PCT)の規則の改正
・メキシコとウルグアイの間の自由貿易協定
Declaraciones Generales de Protección de Denominaciones de Origen(原産地名称の保護に関する宣言)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/declaraciones-generales-de-proteccion-de-denominaciones-de-origen
Sistema de Madrid | Procedimiento(マドリッド議定書に基づく国際出願における一連のプロセス)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/sistema-de-madrid-procedimiento-256214
Marco Jurídico Nacional(国内法の枠組)
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/temas-de-interes-marco-juridico-nacional
※各種法令へのリンクが列挙されたページへのリンクが掲載されている。
Servicios que ofrece el IMPI | Formatos(IMPIの提供サービス:様式)※既出
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/servicios-que-ofrece-el-impi-formatos-215116
Gaceta de la Propiedad Industrial(産業財産権公報)※既出
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/gaceta-de-la-propiedad-industrial
Colección Guía de Usuarios(ユーザーガイド集)※既出
https://www.gob.mx/impi/acciones-y-programas/coleccion-guia-de-usuarios-215114
Documentos(文書)
https://www.gob.mx/impi/archivo/documentos
※以下のようなトピックスが投稿されている。
Premio IMPI a la innovación mexicana(メキシコ国籍の発明者による発明に贈られるIMPI賞)
https://www.gob.mx/impi/documentos/premio-impi-a-la-innovacion-mexicana
※募集案内が掲載されたサイトへのリンクが掲載されている。
Declaración de uso(使用の宣言)
https://www.gob.mx/impi/documentos/declaracion-de-uso
※産業財産法第128条に基づいてIMPIに対し商標の使用を宣言し商標の登録を維持する方法に関するウェビナーへのリンクが掲載されている。
IMPI en cifras(図で見るIMPI)
https://www.gob.mx/impi/documentos/instituto-mexicano-de-la-propiedad-industrial-en-cifras-impi-en-cifras
※特許、商標等の統計データ(エクセルファイル)が掲載されたページへのリンクが掲載されている。
Acuerdos Internacionales firmados por México para acelerar el examen de patentes(メキシコが特許審査の迅速化に向けた国際協定に調印)
https://www.gob.mx/impi/documentos/acuerdos-internacionales-firmados-por-mexico-para-acelerar-el-examen-de-patentes
※各国とのPPHに関する情報が掲載されたページへのリンクが掲載されている。
Servicios que ofrece el IMPI Estadísticas de Marcas(商標統計サービス)
https://www.gob.mx/impi/documentos/servicios-que-ofrece-el-impi-marcas-estadisticas-de-marcas
※商標関連統計のリンクが掲載されている。
Denominaciones de Origen e Indicaciones Geográficas(原産地名称と地理的表示)
https://www.gob.mx/impi/documentos/denominaciones-de-origen-e-indicaciones-geograficas
※登録された原産地名称等のリストへのリンクが掲載されている。
Transparencia(透明性)
https://transparencia.impi.gob.mx/Paginas/home.aspx
※情報公開や予算等について掲載されている。
Contacto(連絡先)
https://www.gob.mx/impi#
※IMPIのトップページが表示される。

2. 日本貿易振興機構(JETRO) 中南米、知的財産に関する情報
知的財産ニュース
https://www.jetro.go.jp/world/cs_america/ip.html
※メキシコについては毎月発行されており、2018年5月以降のものがPDFファイルで掲載されている。
知財関連法律事務所一覧
https://www.jetro.go.jp/world/cs_america/ip.html
メキシコ知財関連法律事務所一覧(第1版)
https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/cs_america/ip/lawfirm/mx-1.pdf
※10の事務所について、事務所概要、実績、サポート言語、アピールポイント、連絡先が掲載されている。
各国の基本的な知財関連制度
https://www.jetro.go.jp/world/cs_america/ip.html
    技術・工業および知的財産権供与に関わる制度
https://www.jetro.go.jp/world/cs_america/mx/invest_08.html#block1
中南米IPG(中南米知的財産研究会)
https://www.jetro.go.jp/world/cs_america/ip.html
※中南米IPGは、中南米における知的財産問題に関心のある日系企業等が相互に協力、連携を図り、一体となって知的財産問題の改善、解決に向けた情報の共有、活動を行い、中南米における適切な事業環境の実現に資することを目的に、2018年3月に設立された。

メキシコにおける特許関連主要用語対照表

日本語 英語 スペイン語
維持年金納付 Payment of Annuity Pago de Anualidad
意匠 Industrial Design Diseño
一部 Partial Parcial
譲渡 Assignment Transmisión
延長 Extension Extensión
官報公示 Publication in the Official Gazette Publicación en la Gaceta Oficial
期限徒過 Expired Caduca
拒絶 Rejection Rechazo
拒絶通知 Notice for Rejection Aviso de rechazo
更新費用納付 Renewal Payment Pago de mantenimiento
裁判所への上訴 Appeal to the Court apelar a la corte
実体審査 Substantive Examination Examen de fondo
住所 Address Dirección/domicilio
出願 Application Solicitud
出願公開 OPI*1 Publication Publicación anticipada de una solicitud de patente
早期出願公開費用納付 Payment of Early Publication Fee Pago por la publicación anticipada de una solicitud de patente
出願書類フォーム Application Form Formato de solicitud
出願人 Applicant Solicitante
出願日 Filing date Fecha de presentación
上訴 Appeal Recurso de revisión
特許 Patent Patente
実用新案 Utility Model Modelo de utilidad
先願 Earlier application Primer solicitud
庁指令 Office Action Acción de oficina
庁指令への応答 Response to Office Action Respuesta a la Acción Oficial/ Requisito
追加 Addition Adición
登録通知 Notice of Registration Expedición de Título
登録料納付 Payment of Registration Fee Pago por expedición del Certificado de Patente
特許証 Patent Certification Certificado de Patente/Título
審判委員会 Appeal Commission*2 Before the court: SEPI – Sala Especializada de Propiedad Intelectual
特許登録料納付指令 Notice for Payment of Fee for Issuance of Patent Aviso de pago de la tasa de expedición de la patente
取消 Cancellation Cancelación
取下げ Withdrawal Desistimiento
発明の名称 Title of the invention Título de la invención
放棄 Abandon Abandono
方式 Formality Formalidad
方式審査 Formal Examination Examen de forma
補正(書) Amendment Enmienda
自主補正 Voluntary Amendment Enmienda voluntaria
補正要求 Request for Amendment Solicitud de enmienda
満了 Expiration Caducidad
要約 Abstract Resumen

*1 OPI:Open to Public Inspection
*2 メキシコでは審判は上級審査官が受け持ち、IMPIには審判部または審判委員会等は存在しない。審判請求は審査官に申請するか、SEPI(TFJAF:メキシコ連邦行政裁判所)内の知的財産問題専門執務室に訴えることができる。