ASEANにおける各国横断検索が可能な産業財産権データベースの調査報告
「ASEANにおける各国横断検索が可能な産業財産権データベースの調査報告」(2020年3月、日本貿易振興機構(JETRO)バンコク事務所知的財産部)
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(目次)
第1章 はじめに
1.背景、目的 p.4
2.調査概要 p.5
第2章 特許データベースPATENTSCOPE
(シンガポール、ベトナム、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ラオスの9か国の情報を検索できる。利用マニュアル(日本語版)のURL、Simple Search、Fields Combination、Advanced Searchで表示される文言の日本語訳を紹介している。また、検索・表示項目留意点を説明している。)
1.概要 p.7
2.検索データベース仕様一覧 p.8
3.検索データベース取扱い説明 p.10
3.1検索 p.11
3.2検索結果の表示 p.19
3.3PATENTSCOPEのその他の機能 p.22
4.PATENTSCOPE検索・表示項目留意点 p.23
第3章 特許データベースASEAN PATENTSCOPE
(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの9か国の特許情報を検索できる。簡易検索で表示される文字列関連フィールドの日本語訳を紹介している。また、検索上の留意点を説明している。)
1.概要 p.28
2.ASEAN PATENTSCOPE取扱い説明 p.29
2.1簡易検索 p.29
2.2検索結果表示 p.35
2.3検索上の留意点 p.42
第4章 意匠データベースASEAN DesignView
(ブルネイ、インドネシア、カンボジア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの9か国の意匠情報を検索できる。Advanced Search(詳細検索)で表示される検索項目、文字列関連フィールドの日本語訳、簡易統計の操作手順を紹介している。また、検索・表示項目留意点を説明している。)
1.検索データベース仕様一覧 p.46
2.検索データベース取扱い説明 p.48
3.ASEAN DesignView検索・表示項目留意点 p.61
第5章 商標データベースASEAN TMview
(ブルネイ、インドネシア、カンボジア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの9か国の商標情報を検索できる。Advanced Search(詳細検索)で表示される検索項目、文字列関連フィールドの日本語訳、簡易統計の操作手順を紹介している。また、検索・表示項目留意点を説明している。)
1.検索データベース仕様一覧 p.66
2.検索データベース取扱い説明 p.68
3.ASEAN TMview検索・表示項目留意点 p.81
第6章 商標データベースGlobal Brand Database
(WIPOホームページから検索できる。検索手順および文字列関連フィールドの日本語訳を説明している。また、検索・表示項目留意点を説明している。)
1.概要 p.86
2.検索データベース仕様一覧 p.89
3.検索データベース取扱い説明 p.91
4.Global Brand Databese検索・表示項目留意点 p.115
第6章 FOPISER
(2020年1月現在、ASEAN ではシンガポール・ベトナム・タイの特許・実用新案、ベトナム・タイ商標の検索が可能である。特許・実用新案の検索画面、結果一覧の表示、詳細画面の表示(スクリーニング)は日本特許検索用のJ-PlatPatと同様である。検索・表示項目留意点を説明している。)
1.特許・実用新案データベースFOPISER p.121
1.1検索データベース仕様一覧 p.121
1.2検索データベースFOPISER取扱い説明 p.122
1.3特許・実用新案データベースFOPISER検索・表示項目留意点 p.127
2.商標データベースFOPISER p.130
2.1検索データベース仕様一覧 p.130
2.2検索データベースFOPISER取扱い説明 p.131
2.3商標データベースFOPISER検索・表示項目留意点 p.135
ラオスにおける特許公報へのアクセス方法
(1) ラオスの特許を検索する場合、図1に示すDIPのウェブサイト(https://dip.gov.la/)にアクセスする。
図1
図1の画面を下方にスクロール・ダウンし、図2の画面の「ກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ、IP Search(知的財産情報検索)」のリンクをクリックする。
図2
(2) 図3に示す「ກວດຄົ້ນ ຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາສາກົນ(国際的な知的財産情報検索)」のページが表示され、① LAOS IP DATABASE、② ASEAN PATENTSCOPE、③ ASEAN DESIGN VIEW、④ ASEAN TM VIEW、⑤ WIPO GLOBAL BRAND DATABASE、⑥ WIPO PATENTSCOPE、⑦ WIPO GLOBAL DESIGN DATABASEの7つのデータベースの選択肢が、簡単な説明とともに表示される。
この中から① LAOS IP DATABASEのリンクをクリックする。
図3
(3) 図4の画面に示す「ຖານຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ ຂອງ ສປປ ລາວ(ラオス知的財産データベース)」の画面が表示されたら、ページ右上の言語表示選択肢「ລາວ(ラオ語)」、「English(英語)」、「العربية(アラビア語)」、「Français(フランス語)」、「日本語」から「English(英語)」または「日本語」を選択する。
図4
(4) 以下、「日本語」を選択した場合について説明する。日本語では図5のように表示され、特許、意匠、商標の選択肢があることが分かる。ここで「特許」を選択する(図6)。
図5
図6
(5) 「ສິດທິບັດ(特許)」のリストがラオ語で表示される(図7)。
図7
(i) ここで、(3)と同様にして「日本語」等の表示に切り替えることができ(図8)、(ii)図9で示すように書誌事項のタイトルが日本語で表示される。
図8
(ii) また、ユーザーは画面上部の「検索」ボックスに検索語を入力して検索することもできる(図9)。
図9
(iii) ボックスに検索語を入力すると、プルダウンメニューが表示され、検索の対象を選択するよう求められる(図10)。選択肢は「デフォルト(既定)」として「名称」「出願人」「代理人名」「発明者」「すべてのフィールド」「Solrクエリ」、「アルファ数値(英数字)」として「国際特許分類(IPC)」「登録番号」「公開番号」「出願番号」が表示される。このように、ユーザーは関心のある対象を選択し、検索したい情報を入力できる。現在のところ、AND / ORを使用した検索を選択することはできないが、複数の情報を入力すると、デフォルトでAND検索が行われる。
検索語は、データが蓄積されているラオ語または英語で入力する。
図10
(iv) また、ユーザーは「詳細」な検索を選択できる(図11)。
図11
図11で「詳細」をクリックすると、図12に示す検索のためのいくつかのオプションが示されるため、より直感的に入力できる。各ボックスは明確に表示され、ユーザーはそれぞれのボックスに検索対象(出願番号、国際出願番号、出願日、公開番号、公開日、登録日、出願人、発明者)を入力可能であり、また、一番下の「技術」は、図13に示すプルダウンメニューからの選択となる。
図12
図13
(v) また、詳細な検索では検索対象のフィールドを追加または削除できる(図14)。
図14
図15
フィールドを追加または削除するには、各選択肢の左側のチェックボックスにチェックを入れるか、または外すことで可能である(図15)。
(vi) 検索の例として、技術の選択肢から「Biotechnology」を選んで検索した結果を示す(図16)。
図16
ラオスの特許データベースには96件のバイオテクノロジー関連特許出願が含まれていることが分かる。
(vii)図16の画面の個別情報の中のアイコンをクリックすると出願案件の詳細が表示される(図17)。
図17
ラオスにおける意匠公報へのアクセス方法
(1) ラオスの意匠を検索する場合、図1に示すDIPのウェブサイト(https://dip.gov.la/)にアクセスする。
図1
図1の画面を下方にスクロール・ダウンし、図2の画面の「ກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ、IP Search(知的財産情報検索)」のリンクをクリックする。
図2
(2) 図3に示す「ກວດຄົ້ນ ຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາສາກົນ(国際的な知的財産情報検索)」のページが表示され、① LAOS IP DATABASE、② ASEAN PATENTSCOPE、③ ASEAN DESIGN VIEW、④ ASEAN TM VIEW、⑤ WIPO GLOBAL BRAND DATABASE、⑥ WIPO PATENTSCOPE、⑦ WIPO GLOBAL DESIGN DATABASEの7つのデータベースの選択肢が、簡単な説明とともに表示される。
この中から① LAOS IP DATABASEのリンクをクリックする。
図3
(3) 図4に示す「ຖານຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ ຂອງ ສປປ ລາວ(ラオス知的財産データベース)」のページが表示されたら、ページ右上の言語表示選択肢「ລາວ(ラオ語)」、「English(英語)」、「العربية(アラビア語)」、「Français(フランス語)」、「日本語」から「English(英語)」または「日本語」を選択する。
図4
(4) 以下、「日本語」を選択した場合について説明する。日本語では図5のように表示され、特許、意匠、商標の選択肢があることが分かる。ここで「意匠」を選択する(図6)。
図5
図6
(5)「ແບບອຸດສາຫະກໍາ(意匠)」のリストがラオ語で表示される(図7)。
図7
(i) ここで、(3)と同様にして「日本語」等の表示に切り替えることができ(図8)、(ii)図9に示すように書誌事項のタイトルが日本語で表示される。
図8
(ii) また、ユーザーは「検索」ボックスに検索語を入力して検索することもできる。
図9
(iii) 図9の画面上部のボックスに検索語を入力すると、プルダウンメニューが表示され、検索の対象を選択するよう求められる(図10)。選択肢は「デフォルト(既定)」として「出願人」「代理人名」「名称」「創作者」「すべてのフィールド」「Solrクエリ」、「アルファ数値(英数字)」として「登録番号」「出願番号」が表示される。このように、ユーザーは関心のある対象を選択し、検索したい情報を入力できる。現在のところ、AND / ORを使用した検索を選択することはできないが、複数の情報を入力すると、デフォルトでAND検索が行われる。
検索語は、データが蓄積されているラオ語または英語で入力する。
図10
(iv) また、ユーザーは「詳細」な検索を選択できる(図11)。
図11
詳細な検索の入力画面は、図12に示すように、検索のためのいくつかのオプションが示されるため、より直感的に入力できる。各ボックスは明確に表示され、ユーザーはそれぞれのボックスに検索対象(出願番号、出願日、公開日、登録日、出願人、創作者、名称)を入力できる。
図12
(v) 意匠の名称を検索したい場合、「名称」のボックスに意匠名を入力し、「検索」をクリックする(図13)。
図13
(vi) すると、図14の画面が表示され、意匠情報の列の青いアイコンをクリックすると検索された意匠の詳細が表示される。
図14
(vii) 意匠の詳細は図15のように表示される。
図15
ラオスにおける商標公報へのアクセス方法
(1) ラオスの商標を検索する場合、DIPのウェブサイト(https://dip.gov.la/)にアクセスする。
図1 DIPウェブサイト、トップページ
トップページ(図1)を下方にスクロール・ダウンし、「ກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ、IP Search(知的財産情報検索)」のリンク(図2)をクリックする。
図2 「ກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ、IP Search(知的財産情報検索)」のリンク
(2) 「ກວດຄົ້ນ ຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາສາກົນ(国際的な知的財産情報検索)」(図3)のページが表示され、① LAOS IP DATABASE、② ASEAN PATENTSCOPE、③ ASEAN DESIGN VIEW、④ ASEAN TM VIEW、⑤ WIPO GLOBAL BRAND DATABASE、⑥ WIPO PATENTSCOPE、⑦ WIPO GLOBAL DESIGN DATABASEの7つのデータベースの選択肢が、簡単な説明とともに表示される。
この中から① LAOS IP DATABASEのリンクをクリックする。
図3 「ກວດຄົ້ນ ຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາສາກົນ(国際的な知的財産情報検索)」
(3) 「ຖານຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ ຂອງ ສປປ ລາວ(ラオス知的財産データベース)」(図4)が表示されたら、ページ右上の言語表示選択肢「ລາວ(ラオ語)」、「English(英語)」、「العربية(アラビア語)」、「Français(フランス語)」、「日本語」から「English(英語)」または「日本語」を選択する。
図4 ລະບົບການກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ(知的財産検索システム)
(4) 英語では以下のように表示され、特許、意匠、商標の選択肢があることが分かる。商標を検索するには、ここで「Trademarks(商標)」を選択する。
図5 ລະບົບການກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ(知的財産検索システム、英語表記)
図6(図5の右上部分拡大) 「Trademarks(商標)」を選択
(5) ラオ語の「ເຄື່ອງໝາຍການຄ້າ(商標)」のリスト(図7)が表示される。
図7 商標リスト表示画面
(i) ここで、(3)と同様にして「English(英語)」または「日本語」等の表示に切り替えることができる。
図8(図7の右上部分拡大) 言語の選択肢(拡大)
(ii) また、ユーザーは「ຄົ້ນຫາ(検索)」ボックス(図9)に検索語を入力して検索することもできる。
図9 検索ボックス入力画面
(iii) ボックスに検索したい情報を入力すると、プルダウンメニュー(図10)が表示され、検索対象を選択するよう求められる。選択肢はDefault(既定)として「Mark(商標)」「Class(ニース分類)」「Applicant(出願人)」「Representative Name(代理人名)」「All Field(すべての項目)」「Solr Query(ソーラー(検索システム)への質問)」、Alfa Numeric(英数字)として「Registration Number(登録番号)」「Filing Number(出願番号)」が表示される。このように、ユーザーは関心のあるトピックを選択し、検索する情報を入力することができる。現在のところ、AND / ORを使用した検索を選択することはできないが、複数の情報を入力すると、デフォルトでAND検索が行われる。
入力はどの言語でも可能であるが、検索対象となるのは登録されているラオ語または英語の情報となる。
図10 検索対象の選択肢
(iv) ユーザーは、また、「Advanced Search(高度な検索)」(図11)を選択できる。
図11 高度な検索の選択
高度な検索の入力画面(図12)は、検索のためのいくつかのオプションが示されるため、より直感的に入力できる。各ボックスは明確に表示され、ユーザーはそれぞれのボックスに検索対象(商標、ニース分類、出願人、代理人名、ニース分類の説明、登録日、出願日、登録番号、出願番号)を入力できる。
図12 高度な検索 入力画面
(v) 商標名を検索したい場合、Mark(商標)のボックスに商標名を入力(図13)し、Search(検索)をクリックする。
図13 高度な検索画面での商標名の入力
(vi) すると、図14のような画面が表示され、「ACTION(実行)」の列の青いアイコン「View Details(詳細表示)」をクリックすると検索された商標の詳細が表示される。
図14 検索結果リスト表示画面
(vii) 商標の詳細は図15のように表示される。
図15 商標の詳細表示画面