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中国最高人民法院の判決の調べ方

 中国最高人民法院の判決を調べるには、いくつかの方法がある。以下に、比較的よく利用されている代表的なサイトを紹介する。
 なお、中国のサイトへ日本からアクセスする場合には、通信状況により接続に時間がかかるか、または接続できない場合があるので注意されたい。

1.「中国裁判文書網(中国裁判文书网)」サイト(図1)(https://wenshu.court.gov.cn/
(1) このサイトは、最高人民法院が管理している無料のサイトで、最高人民法院の判決だけでなく、地方人民法院が出した知的財産を含む各種事件に関する判決も掲載されている。ただし、知的財産に関する全ての事件の判決が掲載されているわけではない。

サイトへアクセスして、トップページ(図1)上方の「民事案件」をクリックすると、ログイン画面(図2)となる。まず、当該画面の上段に、電話番号を入力する。その際、国コードを選択した後、電話番号を入力する。(冒頭が、0の場合は、その0は入力しない。)
次に、その下欄にパスワードを入力し、「登录」ボタンをクリックして、ログインすると、検索画面(図3)に遷移する。

図1 トップページ

図2 ログイン画面

【初めて利用する場合】
(1-1) 初めて利用する場合は、アカウントの登録が必要である。まず、ログイン画面(図2)右下の「注册(登録)」をクリックし、「微信扫码注册(ウィーチャットQRコードスキャン登録)」のQRコードを表示する(図2a)。

        図2a:注册(登録)ステップのQRコード画面

(1-2) 予め、携帯端末にウィーチャット(中国のメッセンジャーアプリ)をインストールしておき、その「扫一扫(スキャン)」機能を利用して、上記QRコードをスキャンする。
 スキャンすると、図2b「扫码成功,请在手机上完成账户绑定(スキャンが成功、携帯端末でアカウントに携帯電話番号をバインドしてください)」の情報が提示される。

        図2b:スキャン成功のステップの画面

以上で、携帯端末による携帯番号のバインドが、完了した。

(1-4) 携帯端末による上記操作後、パソコン画面が、パスワード設定画面(図2c)となるので、パスワードを設定するステップに入る。
・パスワード(少なくとも英語大文字のA-Z、英語小文字のa-z、数字の0-9、特殊文字のうちの3種類を組み合わせて8桁以上から構成し設定する必要がある)を入力し、再度、その下欄にパスワードを再入力する。
・次に、その下の小さい空白四角形「中国裁判文书网用户协议(中国裁判文書網ユーザー協議)」をチェックした後、
・「立即提交(即時提出)」ボタンをクリックすれば、登録が完了する。

図2c:パスワード設定画面

(1-5) 登録が完了すると、図2d画面に変わり、アカウントの入手が成功となる。

図2d:アカウント入手成功画面

(1-6) アカウント入手成功画面(図2d)の右下の「登录」をクリックすると、下記ログイン画面(図2)が表示される。そこで、国番号(日本の場合は、+81)を選択(黒い三角をクリックして選択する、入力不可)し、登録用の携帯電話番号(80あるいは90で開始)、図2cで設定済みのパスワードを入力し、「登录」をクリックすれば、当該サイトにログインすることができる。

図2:ログイン画面(再掲)

(1-7) 上述のウィーチャットによる登録方法のほか、携帯端末に「支付宝(アリペイ)」、「钉钉(ディントーク)」のアプリのアカウントを保有している場合、QRコード画面の右下の「其他注册方式(その他の登録方法)」の青い「支」のアイコンをクリックし、アリペイまたはディントークのスキャン機能を利用し、携帯端末でアカウントに携帯電話番号をバインドすることもできる。

 上述の携帯番号とパスワードでログインする方法以外に、図2ログイン画面の下方の「在线服务(ウィーチャットのオンラインサービス)」、「支付宝(アリペイ)」、「钉钉(ディントーク)」のアプリのアカウントを保有している場合、直接そのアイコンをクリックすると、図2e~2gに示すログイン画面が表示されるので、携帯電話にインストールされたウィーチャットやアリペイやディントークのアプリを利用し、対応するQRコードをスキャンすると、携帯端末のアプリで認証や許可をした後、ウェブサイト側が自動的にログインする。

図2e:在线服务(ウィーチャット)のログイン画面

図2f:支付宝(アリペイ)のログイン画面

図2g:钉钉(ディントークのログイン画面)

(2)検索画面(図3)の左側の「案由(事由)」欄で「知识产权与竞争纠纷(知的財産権と競争紛争)」を、「法院层级(裁判所の級別)」欄で「最高法院」を選択すると、最高人民法院の知的財産に関する判決を検索することができる。

図3 検索画面

2.法律図書館「裁判文書」サイト(図4)(http://www.law-lib.com/cpws/
 サイトにアクセスして、右側の「裁判文書タイトル(裁判文书题目)」にキーワードを入力し、「裁判文書単位(裁判文书单位)」に「最高人民法院」を入力した後、「検索」ボタンをクリックすると、最高人民法院の判決を検索することができる。

 法律図書館は杭州法図網絡科技有限公司が運営する総合的法律専門サイトである。最高人民法院を含む人民法院が出した判決の検索が可能であるが、最高人民法院の知的財産に関する判決に絞った検索ができない。また、キーワードの検索対象がタイトルに限られるため、十分な検索ができないことがある。

図4

3.その他
 最高人民法院を含む人民法院が出した判決の検索が可能な有料のサービスとして、北京北大英華科技有限公司と北京大学法律人工知能実験室が共同創立したサイトの「北大法宝・司法案例庫」(https://www.pkulaw.com/case/)、北京大学が出資する北京法意科技有限公司が運営する「北大法意」(http://www.lawyee.org/)、Wolters Kluwerが運営する「威科先行・法律信息庫」(https://law.wkinfo.com.cn/)、北京知産宝網絡科技発展有限公司が運営する「知産宝」(https://www.iphouse.cn/)等のサイトがある。

中国における判例の調べ方—中国裁判文書網

中国裁判文書網のウェブサイト(https://wenshu.court.gov.cn/)にアクセスし、そのホームページ上の入力欄にキーワードを簡体字で入力すると、検索することができる。
(なお、本ウェブサイトに何度かアクセスすると、その後、しばらくの間、アクセスが制限されることがある点に留意されたい。)

図1:中国裁判文書網トップページ

(1) 図1に示す中国裁判文書網トップページ画面上部には、刑事案件、民事案件、行政案件、赔偿案件(賠償案件)、执行案件(執行案件)という5タイトルが表示される。任意のタイトルをクリックすると、図2aに示す登録画面が表示される。
 図1の画面下部中央には文书总量(文書総量)が表示され、リアルタイムで収蔵数が増加していくのが分かる。

図2a:登録画面

(2) 図2aに示す登録画面の上部の「手机号码(携帯電話番号)」、「密码(パスワード)」を入力し、「登录」ボタンをクリックして、ログインする。

【初めて利用する場合】
(2-1) 初めて利用する場合は、アカウントの登録が必要である。まず、図2a右下の「注册(登録)」をクリックし、図2b「微信扫码注册(ウィーチャットQRコードスキャン登録)」のQRコードを表示する。

        図2b:注册(登録)ステップの画面

(2-2) 携帯端末にインストールされたウィーチャット(中国のメッセンジャーアプリ)の「扫一扫(スキャン)」機能を利用して、上記QRコードをスキャンする。
スキャンすると、図2c「扫码成功,请在手机上完成账户绑定(スキャンが成功、携帯端末でアカウントに携帯電話番号をバインドしてください)」の情報が提示される。

        図2c:スキャン成功のステップの画面

(2-3) 携帯端末でスキャン後、引き続き、下記携帯画面にしたがって、操作する。

「绑定」をクリック        携帯で赤い枠をクリック    「绑定」が成功

以上で、携帯端末による携帯番号のバインドが、完了した。

(2-4) 携帯端末による上記操作後、パソコン画面が、図2dのパスワード設定画面となるので、パスワードを設定するステップに入る。
・パスワード(少なくとも英語大文字のA-Z、英語小文字のa-z、数字の0-9、特殊文字のうちの3種類を組み合わせて8桁以上から構成し設定する必要がある)を入力し、再度、その下欄にパスワードを再入力する。
・次に、その下の小さい空白四角形「中国裁判文书网用户协议(中国裁判文書網ユーザー協議)」をチェックした後、
・「立即提交(即時提出)」ボタンをクリックすれば、登録が完了する。

図2d:パスワード設定画面

(2-5) 登録が完了すると、図2e画面に変わり、アカウントの入手が成功となる。

図2e:アカウント入手成功画面

(2-6) 図2eの右下の「登录」をクリックすると、下記画面(図2a 登録画面)が表示される。そこで、国番号(日本の場合は、+81)を選択(黒い三角をクリックして選択する、入力不可)し、登録用の携帯電話番号(80あるいは90で開始)、図2dで設定済みのパスワードを入力し、「登录」をクリックすれば、当該サイトにログインすることができる。

図2a:登録画面(再掲)

 また、ウィーチャットによる登録方法のほか、携帯端末に「支付宝(アリペイ)」、「钉钉(ディントーク)」のアプリのアカウントを保有している場合、QRコード画面の右下の「其他注册方式(その他の登録方法)」の青い「支」のアイコンをクリックし、アリペイまたはディントークのスキャン機能を利用し、携帯端末でアカウントに携帯電話番号をバインドすることもできる。

 上述の携帯番号とパスワードでログインする方法以外に、図2a登録画面の下方の「在线服务(ウィーチャットのオンラインサービス)」、「支付宝(アリペイ)」、「钉钉(ディントーク)」のアプリのアカウントを保有している場合、直接そのアイコンをクリックすると、図2f~2hに示すログイン画面が表示されるので、携帯電話にインストールされたウィーチャットやアリペイやディントークのアプリを利用し、対応するQRコードをスキャンすると、携帯端末のアプリで認証や許可をした後、ウェブサイト側が自動的にログインする。

図2f:在线服务(ウィーチャット)のログイン画面

図2g:支付宝(アリペイ)のログイン画面

図2h:钉钉(ディントークのログイン画面)

(3) 図3に示す検索画面トップページに表示されていない判決文を検索したい場合は、ページの一番上にある「高級検索」右側の入力欄に、案件理由、キーワード、案件番号、当事者名称、裁判所名称、弁護士の氏名などのキーワードを簡体字で入力し、「搜索(検索)」ボタンをクリックすると、検索条件にマッチングする判決の案件名が一覧表示される。

図3:中国裁判文書網検索ページ(民事案件の例)

(4) 図3の画面の左側に案件の検索を補助する類型化された選択肢カテゴリーが表示され、各検索項目をクリックすると検索条件を設定できる。
 検索項目として、「关键字(キーワード)」、「案由(案件理由)」、「法院层级(裁判所レベル)」、「地域及法院(地域及び裁判所)」、「裁判年份(裁判年度)」、「审判程序(民事、刑事、行政などの帰属)」、「文书类型(文書種類)」、「案例等级(案例レベル)」を選択することができる。

 また、トップページから「民事案件」を選択し、検索に「专利」を入力して「搜索」をクリックした場合の選択肢カテゴリーを図4に示す。

図4:「民事案件・专利」で提示される選択肢カテゴリー

(5) 図4に示したとおり、「关键词(キーワード)」には、「专利(特許・実用新案・意匠)」、「侵权行为(侵害行為)」、「合同(契約書)」、「侵权产品(侵害製品)」、「赔偿数额(賠償金額)」などがあるので、検索したいキーワードを選択できる。キーワードの後の括弧にある数字は、当該キーワードに係る案件の件数を示している。右側のローリングバーをスライドすれば、より多くのキーワードが表示される。

 「案由(案件理由)」における「知识产权与竞争纠纷(知的財産権と競争紛争)」をクリックすれば、「知识产权合同纠纷(知的財産権契約紛争)」、「知识产权权属、侵权纠纷(知的財産権権利所属、侵害紛争)」などの項目があり、さらに「知识产权权属、侵权纠纷(知的財産権権利所属、侵害紛争)」をクリックすれば、「著作权权属、侵权纠纷(著作権権利帰属、侵害紛争)」、「商标权权属、侵权纠纷(商標権権利帰属、侵害紛争)」、「专利权权属、侵权纠纷(専利権権利帰属、侵害紛争)」などの項目があるので、検索したい案件理由を選択できる。各案件理由の後にある数字は、当該案件理由に係る案件の件数を示している。

 「法院层级(裁判所レベル)」には、「最高法院(最高裁判所)」、「高级法院(高等裁判所)」、「中级法院(中等裁判所)」、「基层法院(基礎裁判所)」の4つの項目がある。
 「地域及法院(地域および裁判所)」には、行政区画通りに各地域の各レベルの裁判所が表示される。例えば、北京市の下には、北京市第一、二、三、四中等裁判所及び知的財産裁判所があり、各中等裁判所の下に、基礎裁判所がある。
 しかし、この項目の下には、高等裁判所がない。例えば、北京市高等裁判所を検索したい場合、「法院层级(裁判所レベル)」の高等裁判所を選択し、「地域及法院(地域および裁判所)」の北京市を選択すれば、北京市高等裁判所に関連する結果が検索される。

 「裁判年份(年度)」には、1996年からの年度が表示される。この年度は、案件の受理日ではなく、判決日である。

 「审判程序(裁判審級)」には、「民事一审(民事一審)」、「民事二审(民事二審)」、「民事审判监督(民事裁判監督)」、「第三人撤销之诉(第三者訴訟取下の訴訟)」、「特别程序(特別手続)」、「催告(催告)」、「督促(督促)」、「其他(その他)」の8つの項目がある。「民事审判监督(民事審判監督)」項目には、「民事申诉再审审查(民事不服申立再審審査)※1」、「民事抗诉再审审查(民事控訴再審審査)※2」、「民事再审(民事再審)※3」の3つの項目がある。

 「文书类型(文書種類)」には、「判决书(判決書)」、「裁定书(裁定書)」、「调解书(調停書)」、「决定书(決定書)」、「通知书(通知書)」、「令(注意)」、「其他(その他)」の項目があり、検索したい法律文書の種類から選択できる。

※1 「民事不服申立再審審査」は、当事者は原審判決を不服として提起した再審申立申請について、再審理を行う必要性について審査した裁判文書である。
※2 「民事控訴再審審査」は、原審判決に対して裁判所の自発的な再審査、検察院の控訴による再審査に関する裁判文書である。
※3 「民事再審」は、何らかの理由により再審審理された事件に係る裁判文書である。

(6) 検索例として、案件理由の「知识产权与竞争纠纷(知的財産権と競争紛争)」、裁判所レベルの「高级法院(高等裁判所)」、地域及び裁判所の「北京」、年度の「2023」、審級の「二审(二審)」、文書種類を「判决书(判決書)」をそれぞれクリックすると、図5の画面が表示される。

図5:検索結果

(7) 検索結果の各案件の案件名をクリックするとその判決書が表示される(図6)。

図6:判決書

(8) その他の検索方法として、図3や図7に示す画面において、「高級検索」ボタンをクリックすると、図8に示す表形式の入力画面が表示され、検索条件を直接入力することもできる。

      図7:中国裁判文書網トップページ

図8:高級検索画面

(9) 図3や図7に示す画面の右側の「?」ボタンをクリックすると、図9に示す操作説明が表示される。

図9:操作説明画面

(10) 留意点
 サイトの収録案件数が多いためか、または、アクセス件数が多いためか、条件を選択または入力して「搜索(検索)」ボタンをクリックしても、目的の表示が完結せず、途中で終了してしまう現象が見られる。このような場合は、ブラウザの更新ボタンを何度かクリックしていると最後まで表示される。

中国における知的財産権侵害関連裁判マニュアル

 「知的財産権侵害関連裁判マニュアル」(2023年3月、日本貿易振興機構北京事務所(知的財産権部))

目次
初めに P.6

第1章 中国知的財産権司法制度の概要 P.7
(第1節は知的財産事件の訴訟の動向について、新規受理件数、損害賠償額、地域の傾向、最高人民法院による知的財産権司法保護強化の取組等を紹介しながら解説している(2009年から2021年の中国における知的財産権民事事件及び知的財産権の保有件数の統計情報あり)。第2節は知的財産に関連する法律について、特に最近の法律改正(専利法(2020年)、商標法(2019年)、著作権法(2020年)、反不正競争法(2017年、2019年)等)、および最近の最高人民法院の司法解釈等を紹介している。第3節は中国法院の組織体系および管轄、訴訟制度の概要を説明している。第4節は知的財産権訴訟の流れについて説明している(知的財産権民事訴訟、知的財産権行政訴訟、知的財産権刑事訴訟(公訴および自訴事件別)のフローチャート、訴訟費用の解説あり)。)

第1節 中国知的財産権訴訟形態 P.7
 一、知的財産権事件の増加動向 P.7
 二、知的財産権訴訟損害賠償の動向 P.9
 三、知的財産権事件の地域の特徴 P.12
 四、知的財産権訴訟の司法環境 P.13

第2節 中国知的財産権司法制度体系 P.15
 一、中国法律体系 P.15
 二、知的財産権関連法の検索 P.36

第3節 知的財産権判決に関わる法院の組織体系 P.38
 一、中国法院の組織体系 P.38
 二、知的財産権審判体系 P.40
 三、知識産権法院 P.41
 四、知識産権法廷 P.43
 五、インターネット法院 P.45
 六、「三審合一」裁判モデル P.46

第4節 知的財産権訴訟概要 P.48
 一、知的財産権訴訟の分類 P.48
 二、知的財産権訴訟の流れ P.53
 三、知的財産権訴訟の管轄 P.70
 四、知的財産権訴訟の費用 P.81

第2章 訴訟準備の実務 P.86
(第1節は知的財産権侵害行為の発見から救済の基本的な方法を紹介している。第2節は訴訟代理人選定のポイントを紹介している。第3節は訴訟提起する場合の訴訟代理人との確認事項について解説している(知的財産権に関連する民事訴訟事件の訴因例の表あり)。第4節は立件前の重要な準備(弁護士による訴訟前調査、証拠準備)および立件申立て(必要書類、申請の手順(民事訴状の例、オンライン立件の例あり))について紹介している。第5節は中国における証拠保全制度を解説している(2017年から2020年までの知的財産権民事訴訟における公証証書の利用率の表あり)。第6節は司法鑑定手続(鑑定のフローチャートあり)について説明している。)

第1節 権利侵害の監視 P.86
 一、権利侵害監視のチームの設立 P.86
 二、権利侵害のルート探し P.87
 三、訴訟の代わりの選択 P.88

第2節 弁護士の選定 P.93
 一、弁護士の選択と評価のポイント P.93
 二、事務所に関する情報の入手 P.95
 三、弁護士の費用について P.96
 四、委任契約の締結 P.97

第3節 法律事務所との確認事項 P.97
 一、訴訟リスクの評価 P.97
 二、当事者の適格の審査 P.99
 三、訴訟のタイミングの確認 P.105
 四、訴訟の訴因の確認 P.106
 五、管轄法院の確認 P.115
 六、侵害責任の確認 P.116

第4節 立件の準備 P.118
 一、訴訟前の調査 P.118
 二、証拠準備 P.123
 三、立件の申請 P.129

第5節 証拠の保全 P.135
 一、概要 P.135
 二、中国公証制度 P.139
 三、認証制度について P.146
 四、電子証拠保存 P.152

第6節 司法鑑定 P.160
 一、自発的鑑定と司法鑑定との区別 P.160
 二、司法鑑定の概要 P.162

第3章 訴訟中の実務 P.170
(第1節は民事訴訟の基本的な制度概要、手続の流れ、証拠提出、調停、民事訴訟の書類を解説している。第2節は知的財産権侵害罪の概要、刑事訴訟手続の流れ(フローチャートあり)、刑事附帯民事訴訟について解説している。第3節は行政訴訟の概要、手続の流れ(フローチャートあり)、権利付与・確定をめぐる行政訴訟の訴因の分析結果等を紹介している。)

第1節 民事訴訟実務 P.170
 一、民事訴訟の概要 P.170
 二、民事訴訟の流れ P.173
 三、挙証 P.178
 四、証拠調査 P.189
 五、訴訟調停 P.199
 六、民事訴訟書類 P.206

第2節 刑事訴訟実務 P.213
 一、知的財産権侵害罪の概要 P.214
 二、刑事訴訟の流れ P.224
 三、刑事附帯民事訴訟 P.233

第3節 行政訴訟の実務 P.239
 一、行政訴訟の概要 P.239
 二、行政訴訟の流れ P.248
 三、権利付与・権利確定をめぐる行政訴訟 P.253

第4章 訴えられた場合の対処法 P.264
(第1節では警告状を受け取った時の対応のポイントを解説している。第2節では侵害訴訟を提起された場合の対応(法律で規定されている抗弁事由の説明あり)について解説している。第3節では専利権侵害への10の抗弁事由、商標権侵害への4つの抗弁事由、著作権侵害への4つの抗弁事由を紹介し、さらに、不正競争侵害(混同行為および営業秘密侵害行為によるもの)への抗弁事由についても説明している。第4節では、権利侵害の告発を受けた場合に取り得る、ダメージ低減のための一般的な措置を紹介している。)

第1節 警告状を受け取った時の対処 P.264
 一、警告状に対する評価 P.264
 二、警告状の送付先に対する調査 P.265
 三、警告状に対する対処手段 P.267

第2節 侵害訴訟への防衛 P.269
 一、手続き上の異議申立の可能性について P.269
 二、知的財産権を用いて抗弁理由を探す P.272
 三、相手の侵害訴訟へ反撃する P.274
 四、できる限り権利侵害賠償額を引き下げる P.278

第3節 起訴された場合の抗弁事由 P.279
 一、専利権侵害への抗弁事由 P.279
 二、商標権侵害への抗弁事由 P.282
 三、著作権侵害への抗弁事由 P.291
 四、不正競争侵害への抗弁事由 P.295

第4節 いざという時のための準備 P.297
 一、製品販売の一時停止 P.298
 二、クライアントからの支持を得る P.298
 三、権利侵害回避デザインを行う P.299
 四、未権利化市場の活用 P.299
 五、予備危機管理広報活動 P.300

第5章 訴訟後の実務 P.303
(第1節は、人民法院に発効した判決内容の強制執行を申し立てる際のアドバイスを提示している。第2節は、判決結果が公表される方法を紹介している。また、企業が判決結果を公表する際の留意点を解説している。第3節は、再発防止の手段や懲罰的賠償または重罰に関する規定を紹介している。)

第1節 判決の履行 P.303
 一、有効な執行のためのアドバイス P.303
 二、強制執行のための手掛りの調査 P.305
 三、強制執行の督促手段 P.308
 四、強制執行の注意事項 P.310

第2節 判決結果の公表 P.312
 一、法院の公表 P.312
 二、企業のホームページでの侵害者の情報の公開 P.315
 三、適切な宣伝 P.315
 四、その他の侵害者への警告の証拠 P.315

第3節 再発防止のための監視 P.316
 一、再発の可能性について P.316
 二、再発防止の手段 P.316
 三、再犯重罰に関する規定 P.321

第6章 訴訟に関するトピックス及び専門研究 P.324
(13の侵害問題の概要と対処方法、研究テーマ等を解説している。)

 一、商標の悪意ある抜け駆け出願への対処法 P.324
 二、OEM生産の商標侵害問題 P.331
 三、商標・専利に係る並行輸入の問題 P.337
 四、企業名称による商標権侵害又は不正競争の法律問題研究 P.347
 五、インターネットによる知的財産権侵害の対策研究 P.354
 六、不法アップグレード及び改修等の権利侵害取締に関する事件処理ガイドライン P.360
 七、フォントタイプ関連の著作権の問題 P.369
 八、中国医薬品パテントリンケージ制度について P.376
 九、グラフィックユーザーインターフェイスの意匠権侵害の問題研究 P.384
 十、分業化による他人の専利権侵害行為に関する責任研究 P.393
 十一、意匠・実用新案権に関わる判例研究 P.400
 十二、知的財産権行政差止命令等の知的財産権保護制度の設置に関する検討 P.408
 十三、知的財産権侵害に係る懲罰的賠償制度の研究 P.412

添付資料 P.418
(「資料一」では、知的財産権紛争関連の法令等のURLを紹介している。「資料二」では、5件の専利の侵害事例、5件の商標の侵害事例、3件の著作権の侵害事例、3件のその他の種類の侵害事例を解説している。)

 資料一、知的財産権関連の主な法律制度の概要 P.418
 資料二、中国における知的財産権関連の高額賠償の典型的事例の概要 P.450

中国における判例の調べ方—中国裁判文書網

(1)中国裁判文書網のウェブサイト(https://wenshu.court.gov.cn/)にアクセスし、そのホームページでキーワードを簡体字で入力すると、検索できる。

図1:中国裁判文書網トップページ

(2)図1に示す中国裁判文書網トップページ画面上部には、刑事案件、民事案件、行政案件、赔偿案件(賠償案件)、执行案件(執行案件)という5つのタイトルが表示される。任意のタイトルをクリックすると、図2aに示す登録画面が表示される。
 画面下部中央には文书总量(文書総量)が表示され、リアルタイムで収蔵数が増加している。

図2a:登録画面

(3)図2aに示すログイン画面の上部の「手机号码(携帯電話番号)」、「密码(パスワード)」を入力し、「登录」ボタンをクリックして、ログインする。初めて利用する場合、まず右下の「注册(登録)」をクリックし、登録する必要がある。

図2b:ログイン画面

  図2bに示すログイン画面の「请填写手机号码(携帯電話番号を入力してください)」に、国番号(日本の場合は「+81」)を選択した上、携帯電話番号を入力し、下欄の青色の「验证码」(検証コード)を入力し、「中国裁判文书网用户协议」(中国裁判文書網ユーザー協議)をチェックした後、「下一步」(次のステップ)をクリックすると、図2cに示す検証コード入力画面に入る。

図2c:検証コード入力画面

 図2cの「获取验证码」(検証コードを取得)をクリックし、携帯電話に発送される検証コードを入力した上、「下一步」(次のステップ)をクリックすると、図2dに示すパスワード設定画面に入る。

図2d:パスワード設定画面(パソコン)

図2e:パスワード設定画面(携帯電話)

 図2dまたは2eに示すパスワードの設定画面にてパスワードを設定した後、図2aの登録画面に戻し、携帯番号とパスワードを入力しログインする。なお、パスワードは、英語大文字のA-Z、英語小文字のa-z、数字の0-9、特殊文字のうちの3種類を組み合わせの8桁以上から構成し設定する。

 また、下方の「微法院(微チャット法院)」、「支付宝(アリペイ)」、「钉钉(ディントーク)」などのアプリのアカウントを保有している場合、直接そのアイコンをクリックすると、図2f~2gに示すログイン画面が表示される。携帯電話にインストールされた微チャットやアリペイやディントークのアプリを利用し、対応するQRをスキャンすると、携帯端末のアプリで認証や許可をした後、ウェブサイト側が自動的にログインする。

図2f:微チャットのログイン画面

図2g:支付宝(アリペイ)のログイン画面

図2h:钉钉(ディントークのログイン画面)

図3:中国裁判文書網検索ページ(民事案件の例)

(4)図3に示す検索画面トップページに表示されていない判決文を検索したい場合は、ページの一番上にある「高級検索」右側の入力欄に、案件理由、キーワード、案件番号、当事者名称、裁判所名称、弁護士の氏名などのキーワードを簡体字で入力し、「搜索(検索)」ボタンをクリックすると、検索条件にマッチングする判決の案件名が一覧表示される。

(5)図3の画面の左側に案件の検索を補助する類型化された選択肢カテゴリーが表示され、各検索項目をクリックすると検索条件を設定できる。
 検索項目として「关键字(キーワード)」、「案由(案件理由)」、「法院层级(裁判所レベル)」、「地域及法院(地域及び裁判所)」、「裁判年份(裁判年度)」、「审判程序(民事、刑事、行政などの帰属)」、「文书类型(文書種類)」、「案例等级(案例レベル)」が選択できる。
 トップページから「民事案件」を選択し、検索に「专利」を入力して「搜索」をクリックしたときの選択肢カテゴリーを図4に示す。

図4:「民事案件・专利」で提示される選択肢カテゴリー

(6)図4に示すように、「关键词(キーワード)」には、「专利(特許・実用新案・意匠)」、「侵权行为(侵害行為)」、「合同(契約書)」、「侵权产品(侵害製品)」、「赔偿数额(賠償金額)」などがあるので、検索したいキーワードを選択できる。キーワードの後の括弧にある数字は、当該キーワードに係る案件の件数を示している。右側のローリングバーをスライドすれば、より多くのキーワードが表示される。
「案由(案件理由)」における「知识产权与竞争纠纷(知的財産権と競争紛争)」の「+」をクリックすれば、「知识产权合同纠纷(知的財産権契約紛争)」、「知识产权权属、侵权纠纷(知的財産権権利所属、侵害紛争)」などの項目があり、さらに「知识产权权属、侵权纠纷(知的財産権権利所属、侵害紛争)」の「+」をクリックすれば、「著作权权属、侵权纠纷(著作権権利帰属、侵害紛争)」、「商标权权属、侵权纠纷(商標権権利帰属、侵害紛争)」、「专利权权属、侵权纠纷(専利権権利帰属、侵害紛争)」などがあるので、検索したい案件理由を選択できる。各案件理由の後にある数字は、当該案件理由に係る案件の件数を示している。
「法院层级(裁判所レベル)」には、「最高法院(最高裁判所)」、「高级法院(高等裁判所)」、「中级法院(中等裁判所)」、「基层法院(基礎裁判所)」の4つの項目がある。
「地域及法院(地域および裁判所)」には、行政区画通りに各地域の各レベルの裁判所が表示される。例えば、北京市の下には、北京市第一、二、三、四中等裁判所及び知的財産裁判所があり、各中等裁判所の下に、基礎裁判所がある。
しかし、この項目の下には、高等裁判所がない。例えば、北京市高等裁判所を検索したい場合、「法院层级(裁判所レベル)」の高等裁判所を選択し、「地域及法院(地域および裁判所)」の北京市を選択すれば、北京市高等裁判所に関連する結果を検索することができる。
「裁判年份(年度)」には、1996年以降の年度が表示される。この年度は、案件の受理日ではなく、判決日である。
「审判程序(裁判審級)」には、「民事一审(民事一審)」、「民事二审(民事二審)」、「民事审判监督(民事裁判監督)」、「第三人撤销之诉(第三者訴訟取下の訴訟)」、「特别程序(特別手続)」、「催告(催告)」、「督促(督促)」、「其他(その他)」の8つの項目がある。「民事审判监督(民事審判監督)」項目には、「民事申诉再审审查(民事不服申立再審審査)※1」、「民事抗诉再审审查(民事控訴再審審査)※2」、「民事再审(民事再審)※3」の3つの項目がある。
「文书类型(文書種類)」には、「判决书(判決書)」、「裁定书(裁定書)」、「调解书(調停書)」、「决定书(決定書)」、「通知书(通知書)」、「令(注意)」、「其他(その他)」の項目があり、検索したい法律文書の種類から選択できる。

※1 「民事不服申立再審審査」は、当事者は原審判決を不服として提起した再審申立申請について、再審理を行う必要性について審査した裁判文書である。
※2 「民事控訴再審審査」は、原審判決に対して裁判所の自発的な再審査、検察院の控訴による再審査に関する裁判文書である。
※3 「民事再審」は、何らかの理由により再審審理された事件に係る裁判文書である。

(7)例えば、案件理由の「知识产权与竞争纠纷(知的財産権と競争紛争)」、裁判所レベルの「高级法院(高等裁判所)」、地域及び裁判所の「北京」、年度の「2021」、審級の「二审(二審)」、文書種類を「判决书(判決書)」をそれぞれクリックすると、図5の画面が表示される。

図5:検索結果

(8)検索結果の各案件の案件名をクリックするとその判決書が表示される(図6)。

図6:判決書

(9)その他の検索方法として、図3や図7に示す「高級検索」ボタンをクリックすると、図8に示す表形式の入力画面が表示され、検索条件を直接入力することもできる。

図7:中国裁判文書網トップページ

図8:高級検索画面

(10)図3や図7に示す画面の右側の「?」ボタンをクリックすると図9に示す操作説明が表示される。

図9:操作説明画面

(11)留意点
 サイトの収録案件数が多いためか、または、アクセス件数が多いためか、条件を選択または入力して「搜索(検索)」ボタンをクリックしても、目的の表示が完結せず、途中で終了してしまう現象が見られる。このような場合、ブラウザの更新ボタンを何度かクリックしていると最後まで表示される。

中国最高人民法院の判決の調べ方

中国最高人民法院の判決を調べるにはいくつかの方法がある。以下に比較的よく利用されている代表的なサイトを紹介する。

(1)「中国裁判文書(中国裁判文书网)」サイト(図1)(https://wenshu.court.gov.cn/

このサイトは最高人民法院が管理している無料のサイトで、最高人民法院の判決だけでなく、地方人民法院が出した知的財産に関する事件の判決も掲載されている。ただし、知的財産に関する全ての事件の判決が掲載されているわけではない。

サイトへアクセスして「民事案件」をクリックする。図2に示す画面の左側の「事由(案由)」欄で「知的財産権と競争紛争(知识产权与竞争纠纷)」を、「裁判所の級別(法院层级)」欄で「最高法院」を選択すると、最高人民法院の知的財産に関する判決を検索することができる。

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図1

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図2

(2)「無訟(无讼)」サイト(図3)(https://www.itslaw.com/bj

無訟サイトは無訟網絡科技(北京)有限公司が運営する法律、判決検索専門サイトである。含まれている判決は最高人民法院のものに限らず、検索条件の設定により、希望する判決を検索することができ、よく利用されている無料サイトである。

サイトにアクセスして、検索欄に中国語(簡体字)でキーワード(例えば、訴訟当事者名等)を入力した後、「検索開始(开始检索)」をクリックすると、キーワードを含んだ判決が検出される。図4に示すキーワードの検出結果画面の左側に「事由(案由)」、「地域」、「裁判年度(裁判年份)」、「裁判所級別(法院层级)」等のガイド欄が表示される。「事由(案由)」欄で、「民事」をクリックし、さらにその中の「知識産権と競争紛争(知识产权与竞争纠纷)」を選択し、「裁判所級別(法院层级)」で「最高裁判所(最高人民法院)」を選択すると、最高人民法院の知的財産に関する判決を検索することができる。なお、個別の判決文の詳細をダウンロードするためにはあらかじめ利用者登録が必要である。

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図3

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図4

(3)法律図書館「裁判文書」サイト(図5)(http://www.law-lib.com/cpws/

サイトにアクセスして、右側の「裁判文書タイトル(裁判文书题目)」にキーワードを入力し、「裁判文書単位(裁判文书单位)」に「最高人民法院」を入力した後、「検索」ボタンをクリックすると、最高人民法院の判決を検索することができる。

法律図書館は杭州法図網絡科技有限公司が運営する総合的法律専門サイトである。最高人民法院を含む人民法院が出した判決の検索が可能であるが、最高人民法院の知的財産に関する判決に絞った検索ができない。また、キーワードの検索対象がタイトルに限られるため、十分な検索ができないことがある。

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図5

(4)その他

最高人民法院を含む人民法院が出した判決の検索が可能な有料のサービスとして、北大英華公司と北大法制信息中心が共同創立したサイトの、北大法律信息網「司法案例」サイト(https://www.pkulaw.com/case/)、北京汇法正信科技有限公司が運営する汇法網(http://www.lawxp.com/)、北京大学が出資する北京法意科技有限公司が運営する北大法意(http://www.lawyee.org/)等のサイトがある。

また、中国における重要な判決を調べる場合は、最高人民法院が毎年4月頃に発表する「知的財産権に関する10の重大案件及び50の典型的案件」(https://www.court.gov.cn/zixun-xiangqing-153252.html)に掲載された判決番号を参考に検索することができる。

中国の専利(特許/実用新案/意匠)不服審判審決および無効審判審決の調べ方

(1) 国家知識産権局特許専利局不服復審・無効審判理部の審決検索サイトhttp://reexam.cnipa.gov.cn/にアクセスする。

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図1

 図1の画面左下方の「口頭審理情報および審決検索」(中国語「口审公告及决定查询」以下、「日本語(中国語・簡体字)」で表記する。)をクリックすると、図2の画面が表示される。

(2) 図2の画面の赤い枠で囲ってある「審査決定検索(审查决定检索)」を選択する。デフォルトでは「口頭審理情報検索(口审公告查询)」になっている。

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図2

(3) 図3の画面の上部「特許(发明)」、「実用新案(新型)」、「意匠(外观)」、「集積回路(集成电路)」のチェックボックスの1つまたは複数にチェックをいれる。デフォルトでは、「特許」、「実用新案」、「意匠」にチェックがされている。また、その下に検索したい審決の種別を選ぶプルダウンリストがあり、「全ての審決(全部审查决定)」、「不服審判(复审)」、「無効審判(无效)」のいずれかを選択できる。デフォルトでは「全ての審決」が選択されている。

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図3

(4) 検索項目は、(a)「決定番号」、(b)「審判請求人」、(c)「名称」、(d)「国際特許分類」、(e)「主任審判官」、(f)「審判長」、(g)「登録公告日」、(h)「法的根拠」(専利法第**条など)、(i)「決定日」、(j)「出願(登録)番号」、(k)「意匠にかかる物品の名称」、(l)「意匠分類」、(m)「出願日」、(n)「権利者」、(o)「審決公告日」、(p)「審決の要点」である(図4)。文字は全角中国語で入力し、数字と英語は半角で入力する。

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図4

(5) 例えば、図4のようにチェックボックスや審決の種類はデフォルト設定から変更せず、(j)「出願(登録)番号(申请(专利)号)」に「02131676.7」と入力して、「査詢」をクリックすると図5の画面が表示される。

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図5

(6) 図5の画面に表示される検索結果の一覧表の「審決番号(决定号)」または「出願(登録)番号」をクリックすると、詳細内容を閲覧することができる。

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図6

(7) 図6の画面を下までスクロールすると、詳細内容の全文を見ることができ、右クリックで印刷ができる。また、画面上部の「审查决定(Word)」をクリックすると、検索結果詳細をWordフォーマットで確認することができる。

留意点

同サイトで検索できる審決は、確定した審決のみである。また、審決が確定してから1~2年後に掲載される場合もあるので注意が必要である。