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フィリピンの知的財産権関連統計へのアクセス方法-取締関係
2021年01月12日
■概要
フィリピンにおける知的財産権に係る取締関係の統計は、フィリピン知的財産庁(Intellectual Property Office Philippines: IPOPHL)のウェブサイトに掲載されており、模倣品等の押収件数、各担当機関による執行件数および執行内容の統計が閲覧できる。■詳細及び留意点
1.国家知的財産権委員会(National Committee on Intellectual Property Rights)のデータベースへのアクセス
フィリピン知的財産庁のウェブサイト(https://www.ipophil.gov.ph/)上部のメニューから「PROGRAMS」→「IP Enforcement」→「National Committee on Intellectual Property Rights (NCIPR)」を選択する。
図1
国家知的財産権委員会に関するページに遷移するので、画面右側のメニューから「STATISTICS」を選択すると、同委員会が提供する統計情報の画面に移行する。
図2 国家知的財産権委員会に関するページ
図3 国家知的財産権委員会の統計情報画面
2.データベースにより提供されている個別の統計情報へのアクセス方法
(1)執行件数、執行の種類、押収品数および価額
図4に示す「SEIZURES」のタブをクリックすると、年度ごとの各機関による執行件数、執行の種類、押収品数および価額を閲覧することができる。2016年においては、合計3089件の執行により約65億フィリピンペソ相当の模倣品等が押収されている。
図4 押収統計年次リスト
図5 2016年データ
(2)執行件数
図6に示す「AREAS OF OPERATIONS」のタブをクリックすると、年度ごとの各機関によるレイド(行政摘発)の実施件数を閲覧することができる。2016年においては、図7の総計(Grand Total)に示すように316件のレイドが行われている。
図6 地域ごとの執行件数年次リスト
図7 2016年の地域ごとの執行件数
(3)担当機関ごとの執行にかかる統計
図8に示す「COUNTERFEIT GOODS & PIRATED ITEMS」をクリックすると、各機関による模倣品、海賊版等の取締りにかかる統計情報を閲覧することができる。
2016年については、関税局(BOC)、司法省国家捜査局(NBI)、大統領官邸光メディア委員会(OMB)およびフィリピン国家警察(PNP)の統計情報が確認できる。
統計の分類方法は各機関によって異なっており、BOCは模倣品等のブランド名、NBIおよびPNPは押収品の品目を公表している。
図8 担当機関ごとの執行にかかる年次リスト
図9 2016年のBOCの統計
図10 2016年のNBIの統計
図11 2016年のOMBの統計
図12 2016年のPNPの統計
■ソース
フィリピン知的財産庁ウェブサイトhttps://www.ipophil.gov.ph/
■本文書の作成者
TMI総合法律事務所■協力
日本国際知的財産保護協会■本文書の作成時期
2020.2.17