アジア / 統計 | その他参考情報
韓国における知財訴訟関連の統計情報のアクセス方法(韓国の法院ウェブサイト)
2019年07月11日
■概要
韓国の知的財産訴訟関連の統計情報は、韓国の法院ウェブサイトで閲覧することができる。■詳細及び留意点
韓国の法院ウェブサイトにおいて知的財産に係る訴訟関連統計情報を閲覧することができる。以下では、その閲覧方法を紹介する。
韓国の法院ウェブサイトは韓国語版のほか英語版も運営されているが、英語版では統計情報を提供していない。そのため、ここでは韓国語版ウェブサイトでの閲覧方法を紹介する。
1. 韓国の法院のウェブサイト(韓国語版)http://www.scourt.go.kr/scourt/index.htmlにアクセし、4つある選択肢の左端の「대국민서비스(対国民サービス)」をクリックする。
韓国の法院ウェブサイト(韓国語版)のトップ画面
2. 画面上部の「정보(情報)」にカーソルを合わせ、表示されるプルダウン・メニュー右側の「사법연감(통계)(司法年鑑(統計))」をクリックする。
法院の対国民サービスのウェブサイト(韓国語版)のトップ画面
3. 司法年鑑(統計)のページで各項目の右に表示される「첨부(添付)」下のフロッピーディスク・アイコンをクリックすると、民事・刑事及び特許事件(審決取消訴訟の第2審と第3審事件)の統計を閲覧することができる。ただし、この統計はすべて韓国語で作成されている。
「司法年鑑(統計)」の画面
4. 例えば、「2016年民事」の「첨부(添付)」フロッピーディスク・アイコンをクリックして開くと、2016年の知的財産権(韓国では、「知識財産権」とも呼ぶ。)に基づいた損害賠償請求事件の件数を第1審、控訴審及び上告審別に確認することができる。
2016年の知的財産権に基づいた損害賠償請求事件の第1審事件
2016年の知的財産権に基づいた損害賠償請求事件の第2審事件
2016年の知的財産権に基づいた損害賠償請求事件の第3審事件
【留意点】
民事事件の場合、損害賠償請求だけが種類別に集計されているので、「侵害差止」だけを求める事件は含まれていないことに注意すべきである。
刑事事件の場合、罪を定めている法律名で分類されているので、韓国語の「특허법(特許法)」、「실용신안법(実用新案法)」、「상표법(商標法)」、「디자인보호법(デザイン保護法)」、「저작권법(著作権法)」等で検索することができる。
■ソース
・韓国の法院のウェブサイトhttp://www.scourt.go.kr/scourt/index.html
■本文書の作成者
宋眞旿(韓国弁理士)■協力
日本国際知的財産保護協会■本文書の作成時期
2018.09.07