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フィリピンにおける産業別特許出願動向(通信)

2018年11月08日

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■概要
通信関連技術のフィリピンにおける特許出願動向を示す。通信関連技術のフィリピンにおける出願件数は、ほぼ横ばいと考えられる。出願人の国別の構成比では、日本からの出願は2014年に増加しており、2014年では、構成比の上位は米国および日本からの出願である。
■詳細及び留意点

 通信関連技術のフィリピンにおける特許出願動向をPATENTSCOPEの収録データに基づき、集計した。

 

 通信関連技術に対応する国際分類として、G08C、H01P、H01Q、H04B、H04H、H04J、H04K、H04M、H04Q、H04L、H04N21、H04Wを選択した。集計期間は、出願年で2010年から2014年である。

 

 通信関連技術のフィリピンにおける特許出願件数の推移を図1に示す。

 

29PH16_1

図1: 通信関連技術のフィリピンにおける特許出願件数の推移(単位:件)

 

 なお、本記事の特許出願動向に関する図表データにおいて、PCT国内移行の時間差やデータベースの収録の遅れや欠落等により、データは、実際と異なる値となっている可能性がある。参考として、WIPOの集約する統計資料における、各年でのフィリピン特許庁が受付けた出願件数と、記事作成時点でのデータベースPATENTSCOPEの各年の収録レコード数を右縦軸に示す。

 

 内訳として、日本、米国、欧州、中国、韓国からの出願(基礎出願に基づく集計)の構成を表1に示す。       

 

表1: 通信関連技術のフィリピンにおける出願 国・地域別 構成比

29PH16_2

       (単位:%)

 

 通信関連技術のフィリピンにおける出願件数は、ほぼ横ばいと考えられる。国別の構成比では、日本からの出願は2014年に増加しており、2014年では、構成比の上位は米国および日本からの出願である。なお、本集計は基礎出願に基づく集計であるため、優先権主張を伴わないPCT出願は各国に集計されない。したがって、実際は外国企業の出願であっても上記国別構成比に含まれないものもあると考えられる。

 

 2014年に出願された通信関連技術のフィリピンにおける出願件数の出願人ランキングを表2に示す。

 

表2: 通信関連技術のフィリピンにおける出願件数の出願人ランキング(2014)

29PH16_3

 

 通信関連技術のフィリピンにおける出願の上位はEricsson社、Sony社、Qualcomm社からの出願であることが分かる。

 

 2014年の特許出願において、多数の通信関連技術の出願を行うフィリピン国内企業はなかった。

 

■ソース
PATENTSCOPE 
http://www.wipo.int/patentscope/en/ (収録データに基づき、作成者にて独自で集計)
■本文書の作成者
日本技術貿易株式会社
■本文書の作成時期

2018.03.09

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