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マレーシアにおける産業別特許出願動向(通信)
2018年11月08日
■概要
通信関連技術のマレーシアにおける特許出願動向を示す。通信関連技術のマレーシアにおける出願の国別の構成比は、米国からの出願が最も多い。2013年以降、中国からの出願が増加していることがわかる。■詳細及び留意点
通信関連技術のマレーシアにおける特許出願動向をPATENTSCOPEの収録データに基づき、集計した。
通信関連技術に対応する国際分類として、G08C、H01P、H01Q、H04B、H04H、H04J、H04K、H04M、H04Q、H04L、H04N21、H04Wを選択した。集計期間は、出願年で2010年から2014年である。
通信関連技術のマレーシアにおける特許出願件数の推移を図1に示す。通信関連技術の各年での出願件数および各国、地域の出願人からの出願の内訳を左縦軸に示す。
図1: 通信関連技術のマレーシアにおける特許出願件数の推移(単位:件)
なお、本記事の特許出願動向に関する図表データにおいて、PCT国内移行の時間差やデータベースの収録の遅れや欠落等により、データは、実際と異なる値となっている可能性がある。参考として、WIPOの集約する統計資料における、各年でのマレーシア特許庁が受付けた出願件数と、記事作成時点でのデータベースPATENTSCOPEの各年の収録レコード数を右縦軸に示す。
内訳として、日本、米国、欧州、中国、韓国からの出願(基礎出願に基づく集計)の構成を表1に示す。
表1: 通信関連技術のマレーシアにおける出願 国・地域別 構成比
(単位:%)
通信関連技術のマレーシアにおける出願に関して、本データから推移を分析することができないが、構成比では、米国からの出願が最も多い。2013年、2014年には、中国からの出願が増加していることがわかる。なお、本集計は基礎出願に基づく集計であるため、優先権主張を伴わないPCT出願は各国に集計されない。したがって、実際は外国企業の出願であっても上記国別構成比に含まれないものもあると考えられる。
2014年に出願された通信関連技術のマレーシアにおける出願件数の出願人ランキングを表2に示す。
表2: 通信関連技術のマレーシアにおける出願件数の出願人ランキング(2014)
通信関連技術のマレーシアにおける出願の上位はEricsson社、次いで、ZTE社からの出願であることが分かる。
2014年に出願されたマレーシアにおける通信関連技術の国内出願人の上位を表3に示す。
表3: マレーシアにおける通信関連技術の国内出願人の上位
2014年の通信関連技術のマレーシア特許出願において、国内出願人としては、Telekom Malaysia社とMimos社の2社の国内企業から出願がなされている。
■ソース
PATENTSCOPEhttp://www.wipo.int/patentscope/en/ WIPO IP Statistics Data Center
https://www3.wipo.int/ipstats/index.htm (収録データに基づき、作成者にて独自で集計)
■本文書の作成者
日本技術貿易株式会社■本文書の作成時期
2018.01.19