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ベトナムにおける産業別特許出願動向(通信)

2018年05月29日

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■概要
通信関連技術のベトナムにおける特許出願件数は、近年急速に増加している。2010年から2014年の期間で4倍以上の件数に増加してことがわかる。日本からの出願も増加しており件数自体は倍増となっている。主要国として、中国から出願の増加率が大きい。
■詳細及び留意点

 通信関連技術のベトナムにおける特許出願動向をPATENTSCOPEの収録データに基づき、集計した。

 

 通信関連技術に対応する国際分類として、G08C、H01P、H01Q、H04B、H04H、H04J、H04K、H04M、H04Q、H04L、H04N21、H04Wを選択した。集計期間は、出願年で2010年から2014年である。

 

 通信関連技術のベトナムにおける特許出願件数の推移を図1に示す。

 

29VN15_1

図1: 通信関連技術のベトナムにおける特許出願件数の推移(単位:件)

 

 内訳として、日本、米国、欧州、中国、韓国からの出願(基礎出願に基づく集計)の構成を表1に示す。   

 

表1: 通信関連技術のベトナム国における出願 基礎出願国別 構成比

29VN15_2                                        (単位:%)

 

 通信関連技術のベトナムにおける出願件数は、近年急速に増加している。2010年から2014年の期間で4倍以上の件数に増加してことがわかる。日本からの出願も増加しており件数自体は倍増となっているが、全体の増加の影響により、国別の構成比では減少している。主要国として、中国から出願の増加率が大きい。

 なお、この基礎出願に基づく集計では、出願の上位は1位が米国からの出願で、2位が中国ということになるが、HUAWEI TECHNOLOGIES社(中国)は、優先権主張を伴わないPCT出願に基づくベトナム出願を多数有しており、後に示す2014年の出願人ランキングで1位である。優先権主張を伴わないPCT出願に基づくベトナム出願は、本集計の基礎出願の各国構成に含まれていない。この点を考慮すると、通信関連技術のベトナムにおける特許出願は、中国出願人の出願が多数を占めているとみることができる。

 

 2014年に出願された通信関連技術のベトナムにおける出願件数の出願人ランキングを表2に示す。

 

表2: 通信関連技術のベトナム国における出願件数の出願人ランキング(2014)

29VN15_3

 

 通信関連技術のベトナムにおける出願の上位はHUAWEI TECHNOLOGIES社(中国)の出願であることが分かる。

 

 2014年に出願されたベトナム国における通信関連技術の内国出願人の上位を表3に示す。

 

表3: 通信関連技術のベトナム内国出願人上位(2014)

29VN15_4

 

 2014年の特許出願において、ベトナム国内の出願人による通信関連技術の出願は少数である。

■ソース
PATENTSCOPE 
http://www.wipo.int/patentscope/en/ (収録データに基づき、作成者にて独自で集計)
■本文書の作成者
日本技術貿易株式会社
■本文書の作成時期

2018.01.09

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