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ロシアにおける商標ライセンス契約

2015年03月31日

  • 欧州
  • ライセンス・活用
  • 商標

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■概要
ロシア連邦民法第1490条によれば、商標の使用許諾契約および商標に係る排他的権利の移転等に関する契約は、書面により締結されるものとし、ロシア連邦知的財産局への登録により効力を生ずる。ライセンス契約を登録するには、登録された権利および金額の評価に必要な主要事項全てを記入し、両当事者が署名した申請書を提出すればよい。知的財産局からの追加の要請がない限り、申請から2~3ヶ月で審査が行われる。
■詳細及び留意点

【詳細】

 ロシア連邦民法第1490条によれば、商標の使用許諾契約、およびその他の商標に係る排他的権利の移転等に関する契約は、書面により締結されるものとし、ロシア連邦知的財産局への登録により効力を生ずる。

 

○ライセンス契約書の要件

 ライセンス契約においては、ライセンサーがライセンシーに対し、当該商標が登録されている全部または一部の商品につき、一定の契約上の制限内で(使用が認められる地域を特定するか否かを問わない)、商標の使用権を許諾する。

 

 ライセンス契約には次の事項を定める。

 

・契約対象(使用権を与える商標の登録番号を付記した商標の特定)

・使用許諾対価(ロイヤルティの具体的な金額を秘密保持の対象と定め、契約書の別紙に定めることもできる。2014年10月1日に施行された改正法に基づき、民法第1235条第5項は無償のライセンス契約を認めているが、5.1項では商業的組織の間で行われるライセンスの際の無償契約は禁止されている。現在、この条項の施行については活発な議論が行われている。)

・商標の使用方法(排他的か非排他的か)

・商標の使用権が供与される商品の一覧

・品質管理に関する条項(ライセンシーは、TMマークを付して製造する商品の品質がライセンサーの定める要件を順守することを保証する。ライセンサーは、この条件の実行につき管理・監督することができる。ライセンサーとライセンシーは、連帯責任を負う。)

・実費償還型契約とする旨の定め

・契約の期間(期間の定めがない場合、契約は5年契約とする)

・使用権が許諾される地域(契約に地域の定めがある場合)

・再許諾(サブライセンス契約)に対する同意の有無(同意されている場合)

・一方的な契約取消の可否

 

○使用権設定(ライセンス契約)登録の手順

 ロシア民法典が改正される以前は、登録の対象は、商標使用に関する契約書そのものであり、当局への提出は強制的なものであったが、2014年10月1日に施行された新しい規則により登録の対象は、商標使用権設定の事実となった。

 

 現在、ライセンス契約を登録するには、登録された権利および金額の評価に必要な主要事項全てを記入し両当事者が署名した申請書を提出すればよい。

 

 一方の当事者、または特許弁護士が申請を行う場合、申請人は、次のいずれかの文書を選択し、これを添付しなければならない。

・当該契約の両当事者が署名したライセンス契約が交わされた旨の通知書および公証人が認証した契約書の抄本

・契約書原本

 

 ロシア連邦知的財産権局からの追加の要請がない限り、申請から2~3ヶ月で審査が行われる。

■ソース
・ロシア連邦民法第4法典第7編
■本文書の作成者
Rouse & Co. International (Russia) Ltd
■協力
日本技術貿易株式会社 IP総研
■本文書の作成時期
2015.02.10
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