フィリピンにおける審決・判決へのアクセス方法 « 新興国等知財情報データバンク公式サイト

アジア / アーカイブ | その他参考情報

フィリピンにおける審決・判決へのアクセス方法

2015年03月31日

アジア
アーカイブ
その他参考情報
特許・実用新案
意匠
商標
その他

■概要

（本記事は、2018/8/28に更新しています。）
　URL：https://www.globalipdb.inpit.go.jp/etc/15681/

フィリピン知的財産庁のサイトでは、フィリピンにおける審決・判決に関する情報が公開されている。フィリピン知的財産庁での決定、審決についてはフィリピン特許庁のIP Case Libraryに直近の決定および審決まで掲載されているが、最高裁判決については2011年から掲載が止まっている。

■詳細及び留意点

【詳細】

(1)フィリピン知的財産庁のサイトからhttp://onlineservices.ipophil.gov.ph/ipcaselibrary/main.htmlにアクセスすると以下の画面が表示されます。

フィリピン特許庁「IP Case Library」トップページ

(2)画面左側のメニューバーに下記3種の裁定が掲載されています。

(i)「BLA Decisions（フィリピン知的財産庁法務局による裁定）」（丸囲い1）

本稿作成時点で、2015年2月16日まで収録されています。

(ii)「ODG Decisions（フィリピン知的財産庁長官による裁定）」（丸囲い2）

本稿作成時点で、2014年12月15日まで収録されています。

(iii)「SC Decisions（フィリピン最高裁判決）」（丸囲い3）

本稿作成時点では2011年6月1日以降の最高裁判決は収録されていません。

(3)「BLA Decisions（フィリピン知的財産庁法務局による裁定）」（丸囲い1）

「BLA Decisions」をクリックするとフィリピン知的財産庁法務局による決定の一覧が表示されます。

フィリピン知的財産庁法務局による決定一覧

以下に示す通り、DISPOSAL YEAR（処分年）をクリックすると、1997年から2015年までが選択可能となります。年度を選択し、VIEW(閲覧)をクリックするとリストが再表示されます。

処分年の選択画面

DISPOSAL MONTH（処分月）をクリックすると、月毎に決定処分を絞り込むことができます。Case No（事件番号）をクリックすると、フィリピン知的財産庁法務局による裁定の内容が閲覧できます。

フィリピン知的財産法務局裁定の表示例

リスト下部にて表示ページの移動および表示件数の設定が可能です。本稿作成時の段階で、2015年のBLAによる処分決定は「Case No. 1 to 10 of 39」と表示されており、39件がフィリピン特許庁サイトにて公示されていることがわかります。

表示件数設定画面

(4)「ODG Decisions（フィリピン知的財産庁長官による裁定）」（丸囲い2）

「ODG Decisions」をクリックすると、フィリピン知的財産庁長官による裁定を閲覧することができます。

「ODG Decisions」も同様に、DISPOSAL YEAR（処分年）とDISPOSAL MONTH（処分月）で絞り込むことができます。Case No（事件番号）をクリックするとフィリピン知的財産庁長官による裁定の内容が閲覧できます。

フィリピン知的財産庁長官裁定表示例

(5)「SC Decisions（フィリピン最高裁判決）」（丸囲い3）

「SC Decisions」をクリックすると、フィリピン最高裁における判決が閲覧できます。しかし、掲載されている最新の判決は判決日が2011年6月1日となっています。フィリピン最高裁判所および控訴裁判所のサイトは下記のとおりですが、いずれのサイトも知的財産に関する訴訟に特定することはできず、時系列的に判決文が公開されているのみです。

フィリピン最高裁判所サイト

http://sc.judiciary.gov.ph/jurisprudence/

フィリピン控訴裁判所サイト

http://ca.judiciary.gov.ph/index.php?action=cardis

控訴裁判所のサイト（http://202.90.158.49:8080/casestatusinquiry-war/）では事件番号もしくは当事者から判決日を特定することができ、判決日から控訴裁判所のサイトで判決を確認することができます。