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タイにおける商標データベースへのアクセス
2015年03月11日
■概要
(本記事は、2023/4/11に更新しています。)URL:https://www.globalipdb.inpit.go.jp/etc/34167/
タイ商標に関する調査は、タイ知的財産局(Department of Intellectual Property:DIP)のウェブサイト(http://www.ipthailand.go.th/en/)にて外部開放されているオフィシャルデータベースを利用して実施することが可能である。ただし、登録制でタイ居住者のみが利用可能であるため、タイ国内の事務所あるいは現地法人等に代行検索を依頼する必要がある。
■詳細及び留意点
【詳細】
タイの商標について調査を実施する場合、知的財産局(Department of Intellectual Property:DIP)のウェブサイト(http://www.ipthailand.go.th/en/)にて外部開放されているタイ特許庁データベースが有用です。しかしながら、特許データベースと異なり商標データベースの使用に際しては利用登録制であり(タイ居住者のみ対象、したがって日本からのアクセスは不可)、従量課金制(使用1時間あたり100タイバーツ、約300円程度)となっています。また、使用言語もタイ語のみとなっています。日本からの直接利用は困難ではあるものの、タイ特許庁が提供する商標データベースがどの様なデータを提供しているかについては、タイ国内の事務所あるいは現地法人等に商標調査を依頼する際に有益な情報と考え、その概要を簡単に紹介します。
タイ特許庁 ウェブサイトのトップページ帯(サイト内検索セグメントの下)中の「Trademark Online(商標オンライン)」(丸囲い)を選択し、以下画面にアクセスします。
上記の赤丸で囲ったログイン欄(丸囲い)にID・パスワードを入力し、ログインすると、以下のメニュー画面に飛びます。通常はこの中の下から3番目、「Trade-marks Database(商標データベース)」を選択して検索に入ることになります。なお、「Trade-marks Database」の上下には「特定商標出願の権利状況確認」、「特定商標の公報確認」といった項目も用意されており、既に対象の商標出願が特定されている場合には、「特定商標出願の権利状況確認」、「特定商標の公報確認」を選択し、番号検索から該出願の権利状況確認等を行うことが可能です。ただし、一般的な先行登録調査(同一または類似商標の収集調査)を行う際には、上述の「Trade-marks Database」を使用します。
以下が初期検索画面で、検索キーは文字列の他、同一および類似の選択、商標権者名、区分、ウィーン分類(図形)が主な検索項目となります。
A:文字列の入力(ここでは例として「LAWSON」を入力。)
B:通常表示の場合、こちらのアイコンをクリック。
A:出願番号
B:商標権者
C:区分
D:商標名
E:登録番号
特定出願の詳細については、「A:出願番号」をクリックすると、以下の通り表示されます。
A:出願番号
B:登録番号
C:出願日(タイ歴年:543を引くと西暦 上記例では2012年9月24日)
D:ステイタス
E:出願人(商標権者)
F:商標
G:指定商品・役務
【留意点】
タイ商標を日本から調べる方法としては、欧州共同体商標意匠庁(Office for Harmonization in the Internal Market:OHIM)が無料で提供しているASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国の商標データベース aseanTMview(http://www.asean-tmview.org/tmview/welcome.html)を利用することができる。しかしながら、タイについては、上記で紹介したように、現地代理人等を通じて、タイ特許庁商標データベースを調べる方が、タイムラグの少なさや収録状況の充実さ等から薦められる。
■ソース
タイ知的財産局(Department of Intellectual Property)ウェブサイトhttp://www.ipthailand.go.th/en/
■本文書の作成者
Rouse & Co. International (Thailand) Ltd.■協力
日本技術貿易株式会社 IP総研■本文書の作成時期
2015.01.14