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中国の専利出願に係る包袋入手手順

2014年02月14日

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■概要
(本記事は、2020/4/21に更新しています。)
 URL:https://www.globalipdb.inpit.go.jp/etc/18517/

中国の専利(特許・実用新案・意匠)出願の電子包袋は、中国特許庁(SIPO)が運営する中国特許照会システムにおいて閲覧できる。閲覧できるのは、2010年2月10日以降の専利出願の電子包袋である。ただし、全ての包袋書類を閲覧できるわけではなく、出願人及び第三者が提出した中間書類など一部の書類は閲覧できず、提出した事実とその日付を確認できるのみである。
■詳細及び留意点

【詳細】

中国特許庁(SIPO)が運営する「中国专利查询系统(中国特許照会システム)」において、2010年2月10日以降の専利(特許・実用新案・意匠)出願の電子包袋を閲覧することができる。当該ウェブサイトは、中国語の他、英語、日本語等の表記も選択でき、いずれを選択しても検索対象・検索方法は同じである。ここでは、日本語表記での包袋閲覧手順を紹介する。

 

(1) 中国特許照会システムhttp://cpquery.sipo.gov.cn/にアクセスし、上部の言語リストから「日本語」をクリックすると、日本語表記に切り替わる。

中国特許照会システムウェブサイト(中国語版)のトップ画面

中国特許照会システムウェブサイト(中国語版)のトップ画面

 

中国特許照会システム(日本語版)の画面で、公衆照会(通常ユーザ検索)における「入力する」をクリックする。

中国特許照会システム(日本語版)のトップ画面

中国特許照会システム(日本語版)のトップ画面

 

利用規約のページが開くので、内容を確認の上、利用規約に同意する場合は右下の「以上の利用規約に同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックすると、検索画面が表示される。

 

(2) 検索画面には、検索項目として「出願番号/特許番号」、「発明の名称」、「出願人」、「出願起算日」、「出願締切日」の入力欄が設けられている。「発明の名称」「出願番号」「出願人」の何れか1つは必ず入力する必要があり、「出願番号/特許番号」は9ケタか13ケタの数字を入力する(「ZL」は入力不要であり「.」は含めてはならない)。日付は、例えば2012年7月31日なら、「2012-07-31」と直接入力するか、日付入力欄をクリックして表示されるカレンダーから日付を選択して入力する。「発明の名称」及び「出願人」は中国語で入力しなければならない。

ここでは、例として、出願番号「2012102705173」を入力し、「お問い合わせ」をクリックする。

検索画面

検索画面

 

(3) すると、下記のような検索結果の画面が表示される(該当の発明の名称(青字部分)は中国語で表記される)。

検索画面

検索画面

 

(3) すると、下記のような検索結果の画面が表示される(該当の発明の名称(青字部分)は中国語で表記される)。

検索結果の画面

検索結果の画面

 

(4) 発明の名称(青字部分)又は「基本情報」をクリックすると、下記図のような、該当の発明の「書誌項目情報」、「特許公開/特許公告」「事務公告」等のメニューが表示される。なお、下記例では該当する情報がないため表示されていないが、「基本情報」のページにはその他にも「出願国際段階」、「書誌項目変更情報」もメニューとして表示され、「+」マークをクリックするとそれぞれ詳細が表示される。

基礎情報の画面

基礎情報の画面

 

  • 書誌項目情報:出願番号、出願日、発明の名称、主な国際特許分類、案件の進捗状況、出願人、代理情報、発明者の氏名、優先権情報が表示される。
  • 出願国際段階:国際出願番号、国際出願日、国際公開番号、国際公開日が表示される。
  • 書誌項目変更情報:書誌項目の変更事項(変更前/変更後の内容)、変更発効期日が表示される。
  • 特許公開/特許公告:公告番号・公告日等が表示される。
  • 事務公告:事務公告の種別・公告日等が表示される。

 

(5) 上記(3)で示した検索結果の画面で「審査情報」をクリックするか、上記(4)の基礎情報の画面で「審査情報」のタブをクリックすると、該当の発明の審査に関する詳細情報が表示される。本稿作成時点では、日本語表記で利用すると、左側のメニューが文字化けするが、メニューは、上から順に、「出願書類」「中間書類」「通知書書類」「返却情報」「証書」である。

出願書類の記録

出願書類の記録

 

提出書類や通知書等の記録のうち、濃い文字で表示されているものはクリックすると当該書類が画面右側に表示され、閲覧できる。一方、薄い色の文字で表示されている書類は閲覧できない(提出した事実とその日付が確認できるのみである)。

 

(6) 包袋情報は上記手順にて入手することが一般的であるが、トップ画面左側の「電子出願登録ユーザー照会」により、電子出願登録ユーザーである出願人又は出願代理人は、自らが行った出願に関してのみ、基本情報、審査情報、公開/公告情報に加え、料金情報(納付すべき手数料の情報等)が閲覧できる。また、審査情報の「証書」ファイルや「公開/公告情報」のダウンロード、事務公告の詳細の閲覧等も可能である。

 

【留意事項】

  • 閲覧できるのは、2010年2月10日以降の専利出願の電子包袋である。ただし、全ての包袋書類を閲覧できるわけではなく、出願人及び第三者が提出した中間書類等の一部書類は閲覧できない(提出した事実とその日付は確認できる)。
  • 上記(5)(i)~(v)の手順で表示された包袋書類は、現時点では、Internet Exploreでは印刷・ファイル保存ができない(中国の360ブラウザでは印刷・ファイル保存が可能である)。
  • 一般照会については、一週間に一回データが更新される(電子出願登録ユーザー照会は一日一回更新される)。
■ソース
・中国特許照会システムのウェブサイト
http://cpquery.sipo.gov.cn/ http://cpquery.sipo.gov.cn/txn18t0a0706.do?primary-key:cx_jwcx_tzggxx_rid=1207
■本文書の作成者
北京林達劉知識産権代理事務所
■協力
一般財団法人比較法研究センター 不藤真麻
■本文書の作成時期

2013.12.10

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