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フィリピンにおける商標公報の調べ方
2022年03月01日
■概要
(本記事は、2023/10/17に更新しています。)URL:https://www.globalipdb.inpit.go.jp/etc/37475/
(2022年5月24日訂正:
本記事の「Global Trademarks Database」のURLが変更されていたため、修正いたしました。)
フィリピンの商標公報は、フィリピン知的財産権局(Intellectual Property Office of the Philippines:IPOPHL)のサイト(https://www.ipophil.gov.ph/)にある「Publication」(https://onlineservices.ipophil.gov.ph/tmgazette/)、WIPOが提供する「Global Trademarks Database」(https://branddb.wipo.int/branddb/ph/en/)、および「ASEAN TMview」(http://www.asean-tmview.org/tmview/welcome)から検索が可能である。本稿ではIPOPHLのサイトにある「Publication」およびWIPOが提供する「Global Trademarks Database」における公報の調べ方を紹介する。
■詳細及び留意点
1.IPOPHL「Publication」
(1)図1に示すIPOPHLのhttps://www.ipophil.gov.ph/の画面の「Service」のプルダウンメニューから「Trademark」にポインターをあわせ「Publication」を選択しクリックすると図2の画面が表示される。
図1:フィリピン知的財産権局 トップ画面
(2)図2の確認したい公報発行日をクリックすると図3の画面が表示される。
図2:e-Gazette Trademarks トップ画面(2021年11月10日現在)
(3)図3の画面の「Full Data」をクリックすると図4aから図4cの画面が表示される。発行日から該当する公報を閲覧することはできるが、検索機能はない。2021年11月現在、公報の情報は発行日2004年12月17日(図5)から現在まで確認することができる。
図3:TABLE OF CONTENTS画面(発行日2021年11月10日)
図4a:目次画面
図4b:公報リスト画面
図4c:案件詳細画面
図5:e-Gazette Trademarks 最終ページ画面
(4)発行日が2013年1月7日以降の公報については、図4C画面のように商標(Image)も確認することができる。発行日が2012年12月3日以前の公報は、「LIST」のみが表示され(図6)、クリックするとリストが表示される(図7a、7b)。
図6:TABLE OF CONTNTS画面(発行日2012年12月3日)
図7a:LIST画面(発行日2012年12月3日)
図7b:LIST画面(発行日2004年12月17日)
2.WIPO「Global Brand Database」
WIPOが提供する「Global Brand Database」においても、フィリピン知的財産権局の商標に関する情報を検索できる。
(1)図8に示すIPOPHLのhttps://www.ipophil.gov.ph/の画面の「Service」のプルダウンメニューから「Trademark」にポインターをあわせ「Trademark Search (Global Brand Database)」を選択しクリックすると図9の画面が表示される。
図8:フィリピン知的財産権局 トップ画面
図9:Global Brand Database トップ画面
(2)画面右側の「FILTER BY」の欄の「Holder country」タブで「PH」を選択し、「filter」をクリックすると、画面下方にフィリピンで登録されている商標のリストが表示される(図10)。
図10:FILTER BY「Holder country」タブおよび検出結果画面
(3)「Mark」のタブでは以下の3種類の項目から検索できる(図11a)。
・Text(テキスト(文字)):商標名の文字列から検索できる。図11bに示すとおり、文字検索は、検索条件(Normal(入力した文字列を検索)、Fuzzy(入力した文字列と近いものを検索)、Phonetic(発音が近いものを検索)、Stemming(入力した単語の複数形や過去形などすべての形を検索)から選択できる。
・Applicant/Holder(出願人/権利保持者)
・Goods/Services(商品/サービス):言語に関係なく、商品とサービスの分野のテキストを検索できる。
図11a:SEARCH BY「Mark」のタブ
図11b:Text検索の条件
(4)「Names」のタブでは以下の2種類の項目から検索できる(図12)。
・Applicant/Holder(出願人/権利保持者)
・Representative(代理人)
図12:SEARCH BY「Names」のタブ
(5)「Numbers」のタブでは以下の2種類の項目から検索できる(図13)。
・Registration(登録):登録番号から検索できる。
・Application(出願):出願番号から検索できる。
図13:SEARCH BY「Numbers」のタブ
(6)「Dates」のタブでは以下の3種類の項目から検索できる(図14)。
・Registration(登録):登録日から検索できる。
・Application(出願):出願日から検索できる。
・Expiration(権利満了):権利満了日から検索できる。
図14:SEARCH BY「Dates」のタブ
(7)「Class」のタブでは以下の2種類の項目から検索できる(図15)。
・Vienna(ウィーン):ウィーン分類から検索することができる。例:説明用語(「apple」など)またはウィーンコード(「05.07.13」など)に一致するウィーン分類を検索できる。
・Nice(ニース):ニース分類から検索することができる。例:ニースコード(「25」)を入力または、公式のニース分類基準に含まれている用語(「footwear」)を入力すると検索できる。
図15:SEARCH BY「Class」のタブ
(8)例えば、図15の「Vienna」の欄に、「apple」と入力し、「Search」をクリックすると、
図16のように現在の検索条件(Current Search)および検索結果のリストが表示される。
図16:検索条件設定および検索結果画面
(9)図16のリストの該当する案件をクリックすると、詳細が表示される(図17)。
図17:案件詳細画面
■ソース
フィリピン知的財産権局(Intellectual Property Office of the Philippines-IPOPHL)http://www.ipophil.gov.ph/
■本文書の作成者
日本国際知的財産保護協会■本文書の作成時期
2021.11.26