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インドネシアにおける特許・簡易特許(実用新案)公報のアクセス方法

2021年04月27日

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■概要
(本記事は、2023/2/28に更新しています。)
 URL:https://www.globalipdb.inpit.go.jp/etc/33844/

インドネシア知的財産総局(Director General of Intellectual Property: DGIP)が提供するデータベースにおいて、インドネシア特許・簡易特許の検索が可能である。特許公報は、DGIPのウェブサイトから入手可能である。なお、簡易特許とは、実体審査を経ずに登録される実用新案のような権利である。出願日から権利満了までの期間は10年である。
■詳細及び留意点

1. DGIPの提供するデータベースでの特許検索
(1)DGIPのウェブサイト(https://www.dgip.go.id/)へアクセスする。画面上部の米国の国旗マークをクリックすると英語表記になる(図1)。「Search」のプルダウンメニュー「IP Data Searching」を選択する(図2)。

図1:DGIPのウェブサイト(トップページ)

図2

(2)データベース(https://pdki-indonesia.dgip.go.id/)に移動すると、Google ChromeまたはMicrosoft Edgeを用いてアクセスしている場合、図3の画面が表示される。以下では、Google Chromeを用いた場合について説明する。
 マウスを右クリックしてプルダウンメニューから「Englishに翻訳する」を選択すると、英語表記になる。

図3:検索画面(トップページ)

(3)簡易検索
 出願番号、登録番号(完全一致)あるいは発明の名称または要約書中の文字列に含まれる単語は簡易検索可能である。
 図3の①のプルダウンから「Patent」(特許)を選択する。参考までにインドネシア語表記のプルダウンメニューは以下のとおりである。
 「Merek」(商標)、「Paten」(特許)、「Desain Industri」(意匠)、「Hak Cipta」(著作権)、「Indikasi Geografis」(地理的表示)
 右横の空欄に番号または文字列を入力すると検索結果が得られる。AND検索も可能である。出願番号等は、データベースに登録されている番号と完全一致の場合にのみ検索可能である。先頭のアルファベットの省略は不可である(入力例:P00201502200、IDP000075121)。また、発明の名称はインドネシア語だが、要約書は大半の案件でインドネシア語に加えて英語が存在し、英語入力で要約書中の文字列が検索可能である。

(4)詳細検索
 図3①のプルダウンから「Patent」(特許)を選択し、②の「Advance Filter」をクリックする。

図4:特許詳細検索画面

図4a:特許詳細検索画面(インドネシア語)

 検索条件を指定可能な項目は、次のとおりである。①~④のうち複数を組み合わせた検索も概ね可能である。「Clear Filter」をクリックすると入力したデータが削除される。
①番号検索:いずれもデータベースに登録されている番号と完全一致の場合にのみ検索可能である。先頭のアルファベットの省略は不可である。
1-1:出願番号
1-2:登録番号
1-3:公開番号
1-4:IPC
1-5:優先権の基礎となる出願番号

②特許情報検索:
2-1:発明の名称
2-2:発明者名
2-3:代理人名
2-4:要約書
2-5:特許権利者名

③日付検索:出願年以外は期間検索が可能である。
3-1:出願年
3-2:公開日
3-3:付与日
3-4:権利開始日
3-5:権利満了日

④経過状況(インドネシア語)フィルター:該当するBoxに✓を入れ、「Filter」をクリックすると、検索結果が表示される。
Ends (Berakhir):権利満了
In progress (Dalam Proses):審査中
Pulled Back (Ditarik Kembali):取下
Given (DIBERI):登録
Deleted (Dihapus):取消
Migrated (Dimigrasikan):電子化移行中*1
Rejected (Ditolak):拒絶

*1:出願関連書類の収集、システムへのアップロード作業中(2021年2月現在)

図5

 例えば、図5の特許権利者名(Patent Holder Name)に「Pfizer」と入力し、黄色の「Apply Filter」をクリックすると検索結果が表示される(図6)。

図6:検索結果

図6a:検索結果(インドネシア語)

 ①には、権利のステータス(図6または図6aでは、水色枠に白字で「Given(Diberi)」と表示)、特許出願番号、発明の名称(太字)、要約、が表示される。
 ②には、出願人の国籍別の件数が表示される。絞り込みはできない。
 ③には、特許、商標、意匠、著作権および地理的表示について、データベース内の収録全件数が示される。検索結果とは無関係である。

(5)各特許出願の詳細情報
 検索結果のリスト中、図6①の太字で表示されている発明の名称部分をクリックすると、出願の詳細を見ることができる(図7)。

図7:特許出願情報

図7a:特許出願情報(インドネシア語)

表示情報は以下のとおりである。
①登録番号および登録日(登録前の場合は出願番号と出願日)
②発明の名称
③ステータス
④要約書
⑤公開番号
⑥公開日
⑦出願番号
⑧出願日
⑨権利開始日
⑩権利満了日
⑪請求項の数
⑫審査官名
⑬公開公報のリンク
⑭優先権情報(優先権の基礎となる出願番号、出願日、優先権主張国)
⑮IPC
⑯出願人情報(出願人名、住所、国籍)
⑰発明者情報(発明者名、住所、国籍)
⑱年金情報(最終納付年、納付日、金額)
⑲代理人情報(代理人名、住所、国籍)

2.特許公報の入手(Google Chromeを用いた場合)
 DGIPウェブサイトトップページ(英語表記)(図8)から、「Patent Gazette」をクリックする。

図8: DGIPの英語版ウェブサイト(トップページ)

 特許公報入手画面が表示される(図9)。2020年からの特許公報が入手可能である。
 マウスを右クリックしてプルダウンメニューから「Englishに翻訳する」を選択すると、英語表記になる。「Preview」、「Download」のアイコンがある。

図9:特許公報入手画面

図9a:特許公報入手画面(インドネシア語)

■ソース
・DGIP
https://www.dgip.go.id/ ・DGIPが提供するPDKI(IP Data Searching)
https://pdki-indonesia.dgip.go.id/
■本文書の作成者
日本国際知的財産保護協会
■協力
TMI Associates (Singapore) LLP
■本文書の作成時期

2021.02.22

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