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香港における特許・実用新案の審決の調べ方
2020年06月30日
■概要
香港では、短期専利(短期特許)*1と標準専利(標準特許)という2種類の専利があり、短期専利は日本の実用新案に相当する。短期専利、標準専利には、拒絶査定不服審判、無効審判という手続はなく、そのため審決もないが、無効については、司法に訴えることができる。
司法に訴えられた無効については、判決書が出されるが、その調べ方を紹介する。
*1: 方式要件のみ審査される(香港特許条例第117条)
■詳細及び留意点
以下のステップでは、具体的な案件の判決を調べることができる。
(1)香港特別行政区司法機構のウェブサイト(https://www.judiciary.hk/zh/home/index.html)にアクセスし、直接ホームページに入る。
(2)ホームページ画面の「判案書及法律参考資料」をクリックすると、下記の画面が表示される。
(3)ポップアップとして表示される上記画面の赤枠を「判案書與裁定→判案書))の順にクリックすると、下記のような画面が表示される。
(4)上記画面の「判案書」をクリックすると、下記のような「案件號碼」(日本語訳:「事件番号」)の検索画面が表示される。当該画面に所定の形式で番号を入力すると、関連判決書を検索できる。
(5)上記画面の「捜尋」(日本語訳:「検索」)をクリックすると、下記のようなキーワード検索画面が表示される。
(6)例えば、上記画面の空欄にPublication No.(下記例では短期特許公開番号「HK1150416」)を入力し、右側の「確定」をクリックすると、本件に関する関連判決が表示される。「結果」に表示された案件番号をクリックすると、判決内容を閲覧できる。
(7)香港特別行政区司法機構のウェブサイト(https://www.judiciary.hk/zh/home/index.html)は英語版もある。判決書の言語は、基本的には英語である。
■ソース
香港特別行政区司法機構のウェブサイトhttps://www.judiciary.hk/zh/home/index.html
■本文書の作成者
北京銀龍知識産権代理有限公司■協力
日本国際知的財産保護協会■本文書の作成時期
2019.09.03