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インドネシアにおける意匠公報へのアクセス方法

2020年06月18日

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■概要
インドネシア知的財産総局(Director General of Intellectual Property: DGIP)が提供するデータベースにおいて、インドネシアの意匠の検索が可能であり、意匠公報も入手可能である。
■詳細及び留意点
  1. DGIPの提供するデータベースでの意匠検索

(1) DGIPの提供するデータベースは、全てインドネシア語表記であるが、WIPO Global Design DatabaseやASEAN Design Viewと比較して収録意匠数は最多である。DGIPのウェブサイト(http://www.dgip.go.id/)へアクセスし、上部中央の「e-PENELUSURAN KI」という表示からプルダウンメニューの最上部の「Pangkalan Data KI Indonesia」をクリックすると、データベース(PDKI)のトップページに移動する。あるいは、右上の「ENGLISH」を選択してウェブサイト表記を英語に変更後、「IPR e-SEARCHING」からプルダウンメニューの「Indonesia IP Database」を選択してもよい。

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図1:DGIPのウェブサイト(トップページ)

 

(2)データベース(https://pdki-indonesia.dgip.go.id/)に移動すると、Google Chromeを用いてアクセスしている場合、以下のトップページが表示される。(インターネットエクスプローラを用いてアクセスしている場合、Paten(特許)、Merek(商標)、Desain Industri(意匠)、Hak Cipta(著作権)およびIndikasi Geografis(地理的表示)の5種類の詳細検索画面が上から並び、下までウェブページをスクロールすると最後に以下のページが表示される。検索の度に、下までウェブページをスクロールする必要があるため、ブラウザとしては、インターネットエクスプローラは最適ではないと思われる。なお、Microsoft Edgeでは問題なく表示される。)以下では、Google Chromeを用いた場合について説明する。

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図2:PDKIウェブサイト(トップページ)

 

(3)簡易検索

 出願番号(完全一致)あるいは物品名または要約書中の文字列における単語から、簡易検索が可能である。中央右の「▼」のプルダウンメニューから「Desain Industri」(意匠)を選択し、左横の空欄に物品名を入力すると検索結果が得られる。AND検索も可能である。物品名として、英語、または英語とインドネシア語が併記されている意匠出願であれば、英語入力で検索可能であるが、インドネシア語で入力すれば検索結果は格段に増える。例えば、「ボトル」の場合、「bottle(英語)」で検索すると50件の意匠しかヒットしないが、「botol(インドネシア語)」で検索すると2852件の意匠がヒットする(検索日:2019年9月24日、以下全ての検索結果について同様)。「bottle botol(英語とインドネシア語のor検索)」で検索した結果を以下に示す。

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図3:検索結果(例)

 ①には、各意匠出願について、Aから始まる出願番号、意匠に係る物品(青字)、物品の説明(記載のない場合もある)、権利のステータス(グレー部分)が表示される。

 ②は、ステータスフィルターであり、権利のステータスによる検索結果の絞り込みが可能である。各ステータスは以下のとおりである。

 – DIDAFTAR: 登録

 – DALAM PROSES: 審査中

 – DITARIK KEMBALI: 取下

 – DITOLAK: 拒絶

 – BERAKHIR: 権利満了

 ③には、検索結果の総数(最上部の「Semua」)、出願人の国籍別の件数が表示される。絞り込みはできない。

 ④には、特許、商標、意匠、著作権および地理的表示について、データベース内の収録全件数が示される(訳語は上記(2)と同様)。検索結果とは無関係である。

 

(4)各意匠出願の詳細情報

 検索結果のリスト中、意匠に係る物品(図3中①の青字)をクリックすると、各意匠出願の詳細を見ることができる。

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図4:意匠出願情報

 表示情報は以下のとおりである。

①登録番号および登録日(登録前案件では、Aから始まる出願番号が表示される。なお、ここに表示される日付は、データベースのエラーのため、案件によって2099年になっている場合や、出願日の70年前になっている場合もある)

②意匠に係る物品

③ステータス

④図面(複数の図面がある場合、クリックするとポップアップ画面で他の図も閲覧可能)

⑤公報へのリンクのように見えるが、作動しない。

⑥公報番号

⑦公報発行日

⑧出願番号

⑨出願日

⑩権利開始日(=出願日)

⑪権利満了日(出願日から10年)

⑫物品の説明

⑬クレームの記載(通常、定型文言が記載されている)

⑭ロカルノ分類

⑮優先権情報(優先権の基礎となる出願番号、出願日、優先権主張国)(注:優先権主張国における出願日と1日異なる場合がある)

⑯出願人情報(出願人名、住所、国籍)

⑰意匠創作者情報(創作者名、住所、国籍)

⑱代理人情報(代理人名、住所、国籍)

⑲意匠の詳細検索へのリンク

 

(5)詳細検索

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図5:PDKIウェブサイト(トップページ)

 トップページで意匠を選択し、黄色でハイライトされた矢印の横に「Pencarian Terstruktur Desian Industri」と表示されることを確認後、クリックすると、詳細検索画面がポップアップ表示される。

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図6:意匠詳細検索画面

 検索条件を指定可能な項目は、次のとおりである。①~④のうち複数を組み合わせた検索も概ね可能である。黄色く示されたクリアボタンは作動しないため、入力内容を手作業で削除し新たな検索項目を入力する必要がある。

 

①番号検索:いずれもデータベースに登録されている番号と完全一致の場合にのみ検索可能である。先頭のアルファベット、複数続くゼロやハイフンの省略も不可である。

1-1: 出願番号(Aで始まる)

1-2: 登録番号(IDDで始まる)

1-3: 優先権の基礎となる出願番号

1-4:公報番号(1公報につき出願日順に100件ずつ意匠が表示される)

 

②日付検索:出願年以外は期間検索が可能である。期間の終了日(または開始日)を入力せずとも結果が得られる場合と、両方を入力しないと結果が得られない場合がある。

2-1: 出願年(インドネシアにおける意匠出願は、2001年から可能になったため、2001年から検索結果が得られる)

2-2: 公報発行日

2-3: 権利開始日(=出願日)

2-4: 出願日

2-5: 登録日(データベースエラーにより2099年1月1日が登録日として検索される案件が1万件以上存在する。)

2-6: 権利満了日(2-5と同様、データベースエラーにより、権利満了日2099年1月1日として検索される案件が1万件以上存在する。)

 

③意匠情報検索:スペースや括弧等で区切られている単語ごとに完全一致の単語が検索可能である。出願人名による検索はできない。

3-1: 意匠にかかる物品

3-2: 創作者名

3-3: 意匠の説明(多くの案件で定型文言が記載されているため、検索には有用でないと思われる)

3-4: 代理人名

 

④地域情報検索:いずれもプルダウンで選択する形式である。

4-1: 出願人に関するインドネシアの地域選択(全く検索結果が得られない地域も多数存在する)

4-2:創作者国籍選択

4-3: 出願人国籍選択

4-4: 優先権主張国選択

 

  1. 意匠公報の入手

(1) DGIPウェブサイトトップページの表記を英語に変更する(図7)。

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図7: DGIPの英語版ウェブサイト(トップページ)

(2) 「Gazette of Intellectual Property」をクリックすると、公報入手画面が表示される(図8)。

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図8: 知財公報入手画面(トップページ)

(3) 「Industrial Design Gazette(意匠公報)」をクリックすると意匠公報入手画面(図9)が表示され、2016年からの意匠公報が入手可能である。

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図9: 意匠公報入手画面

  1. その他(ASEAN Design View, WIPO Hague Express)

 インドネシア意匠を検索可能なデータベースとして、世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization, WIPO)が提供するWIPO Global Design Database(https://www3.wipo.int/designdb/en/)、欧州連合知的財産庁(European Union Intellectual Property Office, EUIPO)の支援によるASEAN Design View(http://www.asean-designview.org/designview/welcome.html)が存在する。英語で表示され、ロカルノ分類による絞り込みも可能であるが、検索を開始しても、項目によっては検索中の表示が続き、結果が得られないこともある。

 

  1. 留意点

 DGIPのデータベースは、収録件数が多いが、インドネシア語で検索する必要があり、また、出願人検索やロカルノ分類による絞り込みができない。一方、WIPOのデータベースは、英語検索可能であり、使いやすい検索機能も備えているが、ステータスでの絞り込みはできず、収録件数が少ない。そのため、両者の利点・欠点を把握して検索する必要がある。なお、インドネシアはハーグ協定未加盟であり、国際意匠出願のインドネシア指定は存在しない。

■ソース
・DGIP:
http://www.dgip.go.id/ ・DGIPが提供するPDKI:
https://pdki-indonesia.dgip.go.id/ ・WIPOが提供するWIPO Global Design Database:
https://www3.wipo.int/designdb/en/ ・EUIPOの支援によるASEAN Design View:
http://www.asean-designview.org/designview/welcome.html
■本文書の作成者
TMI Associates (Singapore) LLP
■協力
日本国際知的財産保護協会
■本文書の作成時期

2019.09.24

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