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中国の専利出願に係る包袋入手手順

2020年04月21日

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■概要
(本記事は、2023/10/19に更新しています。)
 URL:https://www.globalipdb.inpit.go.jp/etc/37516/

(本記事の「確認コード」取得が現在日本からはできない状況になっております。お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。)

中国の専利(特許・実用新案・意匠)出願の電子包袋は、国家知識産権局(CNIPA)が運営する中国特許照会システムにおいて閲覧できる。閲覧できるのは、出願日または中国国内段階への移行日が2010年2月10日以降の専利出願の電子包袋である。ただし、全ての包袋書類を閲覧できるわけではなく、出願人および第三者が提出した中間書類など一部の書類は閲覧できず、提出した事実とその日付を確認できるのみである。
■詳細及び留意点

国家知識産権局(CNIPA)が運営する「中国专利查询系统(中国特許照会システム)」において、2010年2月10日以降の専利(特許・実用新案・意匠)出願の電子包袋を閲覧することができる。当該ウェブサイトは、中国語の他、英語、日本語等の表記も選択でき、いずれを選択しても検索対象・検索方法は同じである。ここでは、日本語表記での包袋閲覧手順を紹介する。

 

(1)中国特許照会システムhttp://cpquery.cnipa.gov.cn/にアクセスし、上部の言語リストから「日本語」をクリックすると、日本語表記に切り替わる。

 01CN16_1中国特許照会システムウェブサイト(中国語版)のトップ画面

 

(2)中国特許照会システムの画面で、ユーザの登録が必要である(2018年9月上旬頃に公衆照会もユーザ登録しなければならなくなった)。新規ユーザ登録には、まず「公衆登録ユーザ」をクリックし、サインインの画面を開ける。

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サインインの画面

 

「携帯番号」で国番号の「+81 Japan」を選択してから、携帯番号、および他の項目を記入する。画像確認の認証を完成すれば、「確認コードを取得する」がクリックできる。確認コードを入力したうえ、「確定」をクリックし、サインインが完成となる。

また、パスワードについて、必ず数字、小文字、大文字、特殊文字(~、!、#、$、%、^、&、*)を含む、長さが8~18桁のものとする。

 

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登録する際に、携帯番号およびパスワードを入力する以外に画像検証も必要となる。検証が成功すれば、「ログイン」をクリックし、次のページへ進める。利用規約のページが開くので、内容を確認のうえ、利用規約に同意する場合は右下の「以上の利用規約に同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックすると、検索画面が表示される。

 

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(3)検索画面には、検索項目として「出願番号/特許番号」、「発明の名称」、「出願人」、「出願起算日」、「出願締切日」などの入力欄が設けられている。「発明の名称」「出願番号」「出願人」の何れか1つは必ず入力する必要があり、「出願番号/特許番号」は9ケタか13ケタの数字を入力する(「ZL」は入力不要であり「.」は含めてはならない)。日付は、例えば2012年7月31日なら、「2012-07-31」と直接入力するか、日付入力欄をクリックして表示されるカレンダーから日付を選択して入力する。「発明の名称」および「出願人」は中国語で入力しなければならない。

 

ここでは、例として、出願番号「2012102705173」を入力して、検証用の計算結果を入れて、「照会」をクリックする。

 

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検索画面

 

(4)検出された画面で、「基本情報」、「審査情報」、「手数料情報」、「発送文書情報」などのリンクがあり、クリックすると、それぞれの項目にアクセスすることができる。

 

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検索画面

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基本情報の画面

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審査情報の画面

 

(5)審査情報の画面において、出願日/中国国内段階への移行日が2010年2月10日以降の出願については、出願書類、通知書書類(拒絶査定の記録が通常ない)および中間書類(出願人よりの特許請求の範囲)の内容が記載されているが(一部の出願が記載されない場合もある)、2010年2月10日以前の出願の通知書の内容は記載されないため、閲覧することができない。また、中間段階で提出されたあらゆる意見書(弁明書)の内容も閲覧できない(要するに、灰色で表示された書類は閲覧できないものとなる。)。また、不服審判段階の情報も不完全である。

 

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中間書類の画面

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通知書書類の画面

 

(6)上記の「通知書書類」に掲載された通知書類および「中間書類」に掲載された特許請求の範囲の書類の内容の閲覧や保存などを通じて、包袋情報の確認ができる。

 

(7)包袋情報は上記手順にて入手することが一般的であるが、他に「手数料情報」画面で納付種類、納付期日、納付金額等の納付済み情報と納付すべき手数料情報の記録があり、特許年金の納付状況や納付期限もこの画面で確認することができる。また、「発送文書情報」画面には通知書(拒絶査定や不服審判段階の通知書の記載は不完全な可能性がある)の発行情報の記録があり、「公開公告」画面で特許公開/特許公告および事務公告の記録がある。

 

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手数料情報の画面

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発送文書情報の画面

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公開公告の画面

 

(8)留意事項

閲覧できるのは、出願日または中国国内段階への移行日が2010年2月10日以降の専利出願の電子包袋である。ただし、全ての包袋書類を閲覧できるわけではなく、出願人および第三者が提出した中間書類等の一部書類は閲覧できない(提出した事実とその日付は確認できる)。

上記(5)で表示された包袋書類は、印刷・ファイル保存が可能である。一般照会については、一週間に一回データが更新される(電子出願登録ユーザ照会は一日一回更新される)。

■ソース
中国特許照会システムのウェブサイト
http://cpquery.cnipa.gov.cn/ http://cpquery.cnipa.gov.cn/txn18t0a0706.do?select-key:cx_jwcx_tzggxx_rid=1211&select-key:yuzhong=ja
■本文書の作成者
北京林達劉知識産権代理事務所
■協力
日本国際知的財産保護協会
■本文書の作成時期

2019.07.22

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