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アジア / 審判・訴訟実務


審判・訴訟手続の概要も含め、審判・訴訟手続における留意事項を掲載しています。


その他

その他

2015.03.31
インドにおける新たな知的財産権関連問題

インドは近年、新たな知的財産権の枠組みに向けた動きを加速化している。その背景には、技術進歩と、国と国とのボーダーレス化が進展する中、インドでも新たな知的財産権問題が表面化しつつあるという事情がある。本稿では、インド市場に参入する前に理解、検討しておくべき、インドの最新知的財産制度と最近の知的財産関連問題について整理する。

2015.03.31
インドにおけるブランド保護

(本記事は、2021/6/22に更新しています。)  URL:https://www.globalipdb.inpit.go.jp/judgment/20269/ インドは、企業のブランド戦略の中核をなす商標について、コモンローに基づく先使用主義を採用している。このため、インドにおいてブランド保護を図る上では、登録商標のみならず、未登録商標やドメイン名についても細心の注意を払う必要がある。本稿では、インドにおいてブランド保護を図る際に留意すべき事項、ブランド保護に有効な手段等について紹介する。

2015.03.31
インドにおけるトレードドレスに基づく権利行使

インドにおけるトレードドレスの保護については、制定法こそ存在しないものの、裁判所がその重要性を繰り返し支持し、その概念は十分に認識され、根付いている。トレードドレスの構成要素の一部は「商標」として保護を求めることが可能だが、包装、ラベルあるいはトレードドレスを美術・芸術作品(アートワーク)として主張することが可能な場合、トレードドレス所有者は、著作権侵害訴訟を提起することも選択肢となる。また、2000年意匠法および2002年競争法に基づく権利行使や、コモンロー(慣習法)上の詐称通用を主張することも考えられる。

2015.03.19
タイにおける著作権紛争の解決

「タイにおける著作権侵害対策ハンドブック」(平成24年3月、文化庁)第II章では、タイにおける著作権紛争の解決について、紛争解決手続の全体像、違法複製物を発見した時に取り得る対処、弁護士の選定・依頼方法、委任状の作成方法、刑事および民事手続、税関等における措置等についてQ&A形式で紹介されている。

2015.03.18
韓国における知的財産訴訟の管轄権と問題点

韓国では、1998年3月に知的財産訴訟を専門に扱う特許法院が設置されたが、現行の韓国法院組織法では、審決取消訴訟についてのみ特許法院に管轄権を認めており、知的財産権侵害訴訟は一般民事法院に、一般行政訴訟は行政法院の管轄となっている。このため、訴訟の性質により、管轄法院が異なり、その判決が矛盾・相反するという問題が生じており、特許法院に知財に関する管轄権を集中することを求める声が上がっている。

2015.03.17
韓国におけるトレードドレスに基づく権利行使の留意点

(本記事は、2020/4/16に更新しています。)  URL:https://www.globalipdb.inpit.go.jp/judgment/18447/ 韓国におけるトレードドレスは、商標法、デザイン保護法(日本における意匠法に相当。)、不正競争防止および営業秘密保護に関する法律(日本における不正競争防止法に相当。)により保護を受けることができる。権利行使を考える際、各法律の保護法益、保護要件、保護範囲などの実益をよく考慮し、どのような法域の保護を受けようとするのか決定しなければならない。

2015.03.12
タイにおけるインターネット上の著作権侵害に関するインターネットサービスプロバイダ等に対する権利行使

「タイにおける著作権侵害対策ハンドブック」(平成24年3月、文化庁)第III章では、タイにおけるインターネット上の著作権侵害に関するインターネットサービスプロバイダ等に対する権利行使について、インターネット上の著作権侵害の現状、インターネット上の著作権侵害に対応するための法制度、著作権侵害に対する対処方法、インターネットサービスプロバイダによる著作権侵害サイトの削除、インターネットサービスプロバイダに対する削除要求の手続の流れ、法律改正等の今後に向けての取り組みについて紹介されている。

2015.03.09
タイでの知的財産権侵害訴訟における損害賠償請求-適切な損害立証の重要性

知的財産権侵害訴訟において、原告は損害賠償金を請求するが、損害賠償額の算定に際してタイの裁判所は極度に保守的な立場を取っており、多くの場合、裁判所により認定される損害賠償額は、請求額を大きく下回ることとなる。以下、知的財産権侵害訴訟における損害賠償額算定に関する法的根拠、実情、算定例等を紹介する。

2015.02.13
台湾における公証制度の紹介とその必要性

「台湾における先使用権と公証制度 中国出願との差異を事例としての台湾出願のポイント」(2014年3月、公益財団法人交流協会)A.第五章、第六章では、台湾における公証制度について、証拠の効力、公証制度の必要性、公証制度の意義と法律規定、公証の範囲と効力、認証の範囲と効力、公正証書と認証の比較、公証人の種類と執務内容、公正証書と認証の手数料、その他の可能な証拠収集方法等について説明されている。

2015.01.21
タイにおける刑法、民商法、不正競争防止法の活用

「模倣対策マニュアル タイ編」(2008年3月、日本貿易振興機構)第3編第1章では、タイにおける知的財産関連法の活用について、刑法による未登録商標の保護、知的財産権者の権利を侵害する不法行為に対する民商法の適用、不正競争防止に相当する法律、ドメインネームの保護が説明されている。