インドネシアにおける判決へのアクセス方法
- 最高裁判所のデータベースでの判決閲覧
(1) 最高裁判所の提供するデータベースは、全てインドネシア語で表示されており、英語の情報は提供されていない。データベースのウェブサイト(https://putusan.mahkamahagung.go.id/) へアクセスすると、ページ左側のディレクトリにSemua Direktori(全データ)、Kejahatan terhadap keamanan negara (国家安全保障に対する犯罪)、Pajak(税)、Perdata(民事)、Perdata Agama(宗教(民事))、Perdata Khusus(特別民事)、Pidana Khusus(特別刑事)、Pidana Militer(軍事(刑事))、Pidana Umum(刑事)、Sengketa Kewenangan Mengadili(紛争裁定)、およびTUN(行政)の項目が上から順に列挙されている。
図1:最高裁判所データベースのウェブサイト(ページ左側にディレクトリ)
(2) ディレクトリの中からPerdata Khusus(特別民事)を選択すると (https://putusan.mahkamahagung.go.id/pengadilan/mahkamah-agung/direktori/perdata-khusus) 、下位分類のリストが表示される(図2)。知的財産権と関係する下位分類として、Hak Cipta(著作権)、Merek(商標)、Desain Industri(意匠)およびPaten(特許)などがある。
図2:特別民事の下位分類
下位分類を選択すると、当該下位分類に関する判決一覧が直近のものから遡って表示される。判決一覧の中から判決をクリックすると、民事訴訟の場合は、通常、Nomor(判決番号)、Tingkat Proses(下級審・控訴審)、Tahun Register(登録年)、Klasifikasi(分類)、Sub-Klasifikasi(下位分類)、Lembaga Peradilan(裁判所)、Para Pihak(当事者)、Tanggal (判決日)、Amar(判決)、Hakim(裁判官)等の案件の概要が記載されているページに移動する。判決の詳細は「Daftar Dokumen Putusan」をクリックして、判決のPDFファイルをダウンロードすることができる。また、案件によってはPutusan Terkait(関連判決)をクリックすることによって下級審の裁判例の情報を閲覧することが可能であるが、ほとんどの場合は、案件の概要のみ収録されている(図3)。
図3:案件の概要サンプル
図4:図3の拡大図
(3) また、収録数は限られているが、知的財産関連の判決を「Perdata Khusus」以外の分類でも探すことはできる。例えば、刑事関係の判決は「Pidana Khusus」の「Merek」の下位分類に収録されており、行政関係の判決は「TUN」の「Merek」等に収録されている。
(4) なお、ディレクトリ検索よりも、同ウェブサイトに設けられている「Search」の欄からキーワード検索を行うことを好む現地弁護士もいる。理由は、ディレクトリの分類が必ずしも正確ではないことがあり、全く関係のない下位分類に知的財産関連の判決が収録されていることもあるからとのことである。
- Hukum Onlineでの判決閲覧
(1) 民間企業が運営するHukumonline.Comから閲覧可能な判決情報もある。Hukumonline.Comのウェブサイト(https://www.hukumonline.com/)へアクセスし、上部左の「Pusat Data」(データセンター)からプルダウンメニューの「Putusan」(判決)をクリックして、データセンターのトップページに移動する。
図5:HukumOnline.Comのウェブサイト
(2) データセンター(https://www.hukumonline.com/pusatdata#tabs-putusan)の上部右の「Putusan」のメニューからKategori Putusan(法分野による分類)を選択し、各分野の中から「Perdata」(民事)をクリックすると知的財産権関係の判決(HKI (Hak atas Kekayaan Intelektual))を含むより細かい分類が表示される。ただし、収録判決の更新はあまり頻繁に行われておらず、また、会員でないと閲覧できない情報も多い(無料会員または有料会員)。
図5:データセンターの民事判決の下位分類一覧
- 留意点
最高裁判所のデータベースは、更新は比較的頻繁に行われていて、信頼できる情報源であると言われているが、インドネシア語でのみ情報が提供されており、また、下級審の裁判例は多くの場合、概要のみが閲覧可能である。
インドネシアにおける特許・簡易特許(実用新案)公報のアクセス方法
- DGIPの提供するデータベースでの特許検索
(1) DGIPのウェブサイト(http://www.dgip.go.id/)へアクセスし(図1)、上部中央の「e-PENELUSURAN KI」という表示からプルダウンメニューの最上部の「Pangkalan Data KI Indonesia」をクリックすると、データベース(PDKI)のトップページに移動する。右上の「ENGLISH」を選択してウェブサイト表記を英語に変更後、「IPR e-SEARCHING」からプルダウンメニューの「Indonesia IP Database」を選択してもよい。
図1:DGIPのウェブサイト(トップページ)
(2) データベース(https://pdki-indonesia.dgip.go.id/)に移動すると、Google ChromeまたはMicrosoft Edgeを用いてアクセスしている場合、図2のトップページが表示される。
Internet Explorerを用いてアクセスしている場合、Paten(特許)、Merek(商標)、Desain Industri(意匠)、Hak Cipta(著作権)およびIndikasi Geografis(地理的表示)の5種類の詳細検索画面が上から並び、下までウェブページをスクロールすると最後に以下のページが表示されるため、検索の度にウェブページを下までスクロールする必要がある。
以下では、Google ChromeまたはMicrosoft Edgeを用いた場合について説明する。
図2:PDKIウェブサイト(トップページ)
(3) 簡易検索
出願番号(完全一致)或いは発明の名称または要約書中の文字列に含まれる単語は簡易検索可能である。中央右の「▼」のプルダウンメニューが「Paten」(特許)となっていることを確認し、左横の空欄に番号または文字列を入力すると検索結果が得られる。AND検索も可能である。発明の名称はインドネシア語だが、要約書は大半の案件でインドネシア語に加えて英語が存在し、英語入力で要約書中の文字列が検索可能である。
(4) 詳細検索
トップページの簡易検索欄の下に、黄色でハイライトされた矢印とともに「Pencarian Terstruktur Paten」と表示されることを確認後、クリックすると、詳細検索画面がポップアップ表示される(図3)。
図3:特許詳細検索画面
検索条件を指定可能な項目は、次のとおりである。①~④のうち複数を組み合わせた検索も概ね可能である。黄色く示されたクリアボタンは作動しないため、入力内容を手作業で削除し、新たな検索項目を入力する必要がある。
①番号検索:いずれもデータベースに登録されている番号と完全一致の場合にのみ検索可能である。先頭のアルファベット、複数続くゼロやハイフンの省略も不可である。
1-1: 出願番号
1-2: 登録番号
1-3: 公開番号
1-4: IPC
1-5: 優先権の基礎となる出願番号
②日付検索:出願年以外は期間検索が可能である。期間の終了日(または開始日)を入力せずとも結果が得られる場合と、両方を入力しないと結果が得られない場合がある。
2-1: 出願年
2-2: 公開日
2-3: 権利開始日
2-4: 出願日
2-5: 付与日
2-6: 登録日
2-7: 権利満了日
③特許情報検索:
3-1: 発明の名称
3-2: 代理人名
3-3: 出願人名
3-4: 発明者名
3-5: 要約書
3-6: 請求項の数
④権利者地域情報検索:いずれもプルダウンで選択する形式である。
4-1: 出願人に関するインドネシアの地域選択
4-2:発明者国籍選択
4-3: 出願人国籍選択
例えば、3-3の出願人名に「Pfizer」と入力し、下記図4の②に示したステータスフィルターで登録案件(「DIBERI」)に絞り込むと以下の結果が得られる。
図4:検索結果(例)
①には、各特許の出願番号、発明の名称(青字)、要約、権利のステータス(グレー部分)が表示される。
②は、ステータスフィルターであり、権利のステータスによる検索結果の絞り込みが可能である。各ステータスは以下のとおりである。
– DIBERI: 登録
– DITARIK KEMBALI: 取下
– DALAM PROSES: 審査中
– BERAKHIR: 権利満了
– DITOLAK: 拒絶
– HAPUS: 取消
③には、検索結果の総数(最上部の「Semua」)、出願人の国籍別の件数が表示される。絞り込みはできない。
④には、特許、商標、意匠、著作権および地理的表示について、データベース内の収録全件数が示される。検索結果とは無関係である。
(5)各特許出願の詳細情報
検索結果のリスト中、特許の部分(図4中①の青字)をクリックすると、各特許出願の詳細を見ることができる。
図5:特許出願情報
表示情報は以下のとおりである。
①登録番号および登録日(日付け欄が黄色の場合、出願番号と出願日)
②発明の名称
③ステータス
④公開番号
⑤公開日
⑥出願番号
⑦出願日
⑧権利開始日
⑨権利満了日
⑩請求項の数
⑪審査官名
⑫公報へのリンクのように見えるが、作動しない。
⑬要約書
⑭優先権情報(優先権の基礎となる出願番号、出願日、優先権主張国)
⑮IPC
⑯出願人情報(出願人名、住所、国籍)
⑰発明者情報(発明者名、住所、国籍)
⑱年金情報(最終納付年、納付日、金額)
⑲代理人情報(代理人名、住所、国籍)
- 特許公報の入手
DGIPウェブサイトトップページ(英語表記)(図6)から、「Gazette of Intellectual Property」をクリックすると、知財公報入手画面が表示される(図7)。
図6: DGIPの英語版ウェブサイト(トップページ)
図7: 知財公報入手画面(トップページ)
「Patent Gazette/Simple Patent Gazette(特許/簡易特許公報)」をクリックすると特許公報入手画面(図8)が表示され、2016年からの特許公報が入手可能である。
図8: 特許公報入手画面
公報は、特許公報(「Berita Resmi Paten」)と、簡易特許公報(「Berita Resmi Paten Sederhana」)に分かれている。
ラオスにおける特許公報へのアクセス方法
(1) ラオスの特許を検索する場合、図1に示すDIPのウェブサイト(https://dip.gov.la/)にアクセスする。
図1
図1の画面を下方にスクロール・ダウンし、図2の画面の「ກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ、IP Search(知的財産情報検索)」のリンクをクリックする。
図2
(2) 図3に示す「ກວດຄົ້ນ ຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາສາກົນ(国際的な知的財産情報検索)」のページが表示され、① LAOS IP DATABASE、② ASEAN PATENTSCOPE、③ ASEAN DESIGN VIEW、④ ASEAN TM VIEW、⑤ WIPO GLOBAL BRAND DATABASE、⑥ WIPO PATENTSCOPE、⑦ WIPO GLOBAL DESIGN DATABASEの7つのデータベースの選択肢が、簡単な説明とともに表示される。
この中から① LAOS IP DATABASEのリンクをクリックする。
図3
(3) 図4の画面に示す「ຖານຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ ຂອງ ສປປ ລາວ(ラオス知的財産データベース)」の画面が表示されたら、ページ右上の言語表示選択肢「ລາວ(ラオ語)」、「English(英語)」、「العربية(アラビア語)」、「Français(フランス語)」、「日本語」から「English(英語)」または「日本語」を選択する。
図4
(4) 以下、「日本語」を選択した場合について説明する。日本語では図5のように表示され、特許、意匠、商標の選択肢があることが分かる。ここで「特許」を選択する(図6)。
図5
図6
(5) 「ສິດທິບັດ(特許)」のリストがラオ語で表示される(図7)。
図7
(i) ここで、(3)と同様にして「日本語」等の表示に切り替えることができ(図8)、(ii)図9で示すように書誌事項のタイトルが日本語で表示される。
図8
(ii) また、ユーザーは画面上部の「検索」ボックスに検索語を入力して検索することもできる(図9)。
図9
(iii) ボックスに検索語を入力すると、プルダウンメニューが表示され、検索の対象を選択するよう求められる(図10)。選択肢は「デフォルト(既定)」として「名称」「出願人」「代理人名」「発明者」「すべてのフィールド」「Solrクエリ」、「アルファ数値(英数字)」として「国際特許分類(IPC)」「登録番号」「公開番号」「出願番号」が表示される。このように、ユーザーは関心のある対象を選択し、検索したい情報を入力できる。現在のところ、AND / ORを使用した検索を選択することはできないが、複数の情報を入力すると、デフォルトでAND検索が行われる。
検索語は、データが蓄積されているラオ語または英語で入力する。
図10
(iv) また、ユーザーは「詳細」な検索を選択できる(図11)。
図11
図11で「詳細」をクリックすると、図12に示す検索のためのいくつかのオプションが示されるため、より直感的に入力できる。各ボックスは明確に表示され、ユーザーはそれぞれのボックスに検索対象(出願番号、国際出願番号、出願日、公開番号、公開日、登録日、出願人、発明者)を入力可能であり、また、一番下の「技術」は、図13に示すプルダウンメニューからの選択となる。
図12
図13
(v) また、詳細な検索では検索対象のフィールドを追加または削除できる(図14)。
図14
図15
フィールドを追加または削除するには、各選択肢の左側のチェックボックスにチェックを入れるか、または外すことで可能である(図15)。
(vi) 検索の例として、技術の選択肢から「Biotechnology」を選んで検索した結果を示す(図16)。
図16
ラオスの特許データベースには96件のバイオテクノロジー関連特許出願が含まれていることが分かる。
(vii)図16の画面の個別情報の中のアイコンをクリックすると出願案件の詳細が表示される(図17)。
図17
ラオスにおける意匠公報へのアクセス方法
(1) ラオスの意匠を検索する場合、図1に示すDIPのウェブサイト(https://dip.gov.la/)にアクセスする。
図1
図1の画面を下方にスクロール・ダウンし、図2の画面の「ກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ、IP Search(知的財産情報検索)」のリンクをクリックする。
図2
(2) 図3に示す「ກວດຄົ້ນ ຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາສາກົນ(国際的な知的財産情報検索)」のページが表示され、① LAOS IP DATABASE、② ASEAN PATENTSCOPE、③ ASEAN DESIGN VIEW、④ ASEAN TM VIEW、⑤ WIPO GLOBAL BRAND DATABASE、⑥ WIPO PATENTSCOPE、⑦ WIPO GLOBAL DESIGN DATABASEの7つのデータベースの選択肢が、簡単な説明とともに表示される。
この中から① LAOS IP DATABASEのリンクをクリックする。
図3
(3) 図4に示す「ຖານຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ ຂອງ ສປປ ລາວ(ラオス知的財産データベース)」のページが表示されたら、ページ右上の言語表示選択肢「ລາວ(ラオ語)」、「English(英語)」、「العربية(アラビア語)」、「Français(フランス語)」、「日本語」から「English(英語)」または「日本語」を選択する。
図4
(4) 以下、「日本語」を選択した場合について説明する。日本語では図5のように表示され、特許、意匠、商標の選択肢があることが分かる。ここで「意匠」を選択する(図6)。
図5
図6
(5)「ແບບອຸດສາຫະກໍາ(意匠)」のリストがラオ語で表示される(図7)。
図7
(i) ここで、(3)と同様にして「日本語」等の表示に切り替えることができ(図8)、(ii)図9に示すように書誌事項のタイトルが日本語で表示される。
図8
(ii) また、ユーザーは「検索」ボックスに検索語を入力して検索することもできる。
図9
(iii) 図9の画面上部のボックスに検索語を入力すると、プルダウンメニューが表示され、検索の対象を選択するよう求められる(図10)。選択肢は「デフォルト(既定)」として「出願人」「代理人名」「名称」「創作者」「すべてのフィールド」「Solrクエリ」、「アルファ数値(英数字)」として「登録番号」「出願番号」が表示される。このように、ユーザーは関心のある対象を選択し、検索したい情報を入力できる。現在のところ、AND / ORを使用した検索を選択することはできないが、複数の情報を入力すると、デフォルトでAND検索が行われる。
検索語は、データが蓄積されているラオ語または英語で入力する。
図10
(iv) また、ユーザーは「詳細」な検索を選択できる(図11)。
図11
詳細な検索の入力画面は、図12に示すように、検索のためのいくつかのオプションが示されるため、より直感的に入力できる。各ボックスは明確に表示され、ユーザーはそれぞれのボックスに検索対象(出願番号、出願日、公開日、登録日、出願人、創作者、名称)を入力できる。
図12
(v) 意匠の名称を検索したい場合、「名称」のボックスに意匠名を入力し、「検索」をクリックする(図13)。
図13
(vi) すると、図14の画面が表示され、意匠情報の列の青いアイコンをクリックすると検索された意匠の詳細が表示される。
図14
(vii) 意匠の詳細は図15のように表示される。
図15
ラオスにおける商標公報へのアクセス方法
(1) ラオスの商標を検索する場合、DIPのウェブサイト(https://dip.gov.la/)にアクセスする。
図1 DIPウェブサイト、トップページ
トップページ(図1)を下方にスクロール・ダウンし、「ກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ、IP Search(知的財産情報検索)」のリンク(図2)をクリックする。
図2 「ກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ、IP Search(知的財産情報検索)」のリンク
(2) 「ກວດຄົ້ນ ຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາສາກົນ(国際的な知的財産情報検索)」(図3)のページが表示され、① LAOS IP DATABASE、② ASEAN PATENTSCOPE、③ ASEAN DESIGN VIEW、④ ASEAN TM VIEW、⑤ WIPO GLOBAL BRAND DATABASE、⑥ WIPO PATENTSCOPE、⑦ WIPO GLOBAL DESIGN DATABASEの7つのデータベースの選択肢が、簡単な説明とともに表示される。
この中から① LAOS IP DATABASEのリンクをクリックする。
図3 「ກວດຄົ້ນ ຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາສາກົນ(国際的な知的財産情報検索)」
(3) 「ຖານຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ ຂອງ ສປປ ລາວ(ラオス知的財産データベース)」(図4)が表示されたら、ページ右上の言語表示選択肢「ລາວ(ラオ語)」、「English(英語)」、「العربية(アラビア語)」、「Français(フランス語)」、「日本語」から「English(英語)」または「日本語」を選択する。
図4 ລະບົບການກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ(知的財産検索システム)
(4) 英語では以下のように表示され、特許、意匠、商標の選択肢があることが分かる。商標を検索するには、ここで「Trademarks(商標)」を選択する。
図5 ລະບົບການກວດຄົ້ນຫາຂໍ້ມູນຊັບສິນທາງປັນຍາ(知的財産検索システム、英語表記)
図6(図5の右上部分拡大) 「Trademarks(商標)」を選択
(5) ラオ語の「ເຄື່ອງໝາຍການຄ້າ(商標)」のリスト(図7)が表示される。
図7 商標リスト表示画面
(i) ここで、(3)と同様にして「English(英語)」または「日本語」等の表示に切り替えることができる。
図8(図7の右上部分拡大) 言語の選択肢(拡大)
(ii) また、ユーザーは「ຄົ້ນຫາ(検索)」ボックス(図9)に検索語を入力して検索することもできる。
図9 検索ボックス入力画面
(iii) ボックスに検索したい情報を入力すると、プルダウンメニュー(図10)が表示され、検索対象を選択するよう求められる。選択肢はDefault(既定)として「Mark(商標)」「Class(ニース分類)」「Applicant(出願人)」「Representative Name(代理人名)」「All Field(すべての項目)」「Solr Query(ソーラー(検索システム)への質問)」、Alfa Numeric(英数字)として「Registration Number(登録番号)」「Filing Number(出願番号)」が表示される。このように、ユーザーは関心のあるトピックを選択し、検索する情報を入力することができる。現在のところ、AND / ORを使用した検索を選択することはできないが、複数の情報を入力すると、デフォルトでAND検索が行われる。
入力はどの言語でも可能であるが、検索対象となるのは登録されているラオ語または英語の情報となる。
図10 検索対象の選択肢
(iv) ユーザーは、また、「Advanced Search(高度な検索)」(図11)を選択できる。
図11 高度な検索の選択
高度な検索の入力画面(図12)は、検索のためのいくつかのオプションが示されるため、より直感的に入力できる。各ボックスは明確に表示され、ユーザーはそれぞれのボックスに検索対象(商標、ニース分類、出願人、代理人名、ニース分類の説明、登録日、出願日、登録番号、出願番号)を入力できる。
図12 高度な検索 入力画面
(v) 商標名を検索したい場合、Mark(商標)のボックスに商標名を入力(図13)し、Search(検索)をクリックする。
図13 高度な検索画面での商標名の入力
(vi) すると、図14のような画面が表示され、「ACTION(実行)」の列の青いアイコン「View Details(詳細表示)」をクリックすると検索された商標の詳細が表示される。
図14 検索結果リスト表示画面
(vii) 商標の詳細は図15のように表示される。
図15 商標の詳細表示画面
フィリピンの知的財産権関連統計へのアクセス方法-取締関係
1.国家知的財産権委員会(National Committee on Intellectual Property Rights)のデータベースへのアクセス
フィリピン知的財産庁のウェブサイト(https://www.ipophil.gov.ph/)上部のメニューから「PROGRAMS」→「IP Enforcement」→「National Committee on Intellectual Property Rights (NCIPR)」を選択する。
図1
国家知的財産権委員会に関するページに遷移するので、画面右側のメニューから「STATISTICS」を選択すると、同委員会が提供する統計情報の画面に移行する。
図2 国家知的財産権委員会に関するページ
図3 国家知的財産権委員会の統計情報画面
2.データベースにより提供されている個別の統計情報へのアクセス方法
(1)執行件数、執行の種類、押収品数および価額
図4に示す「SEIZURES」のタブをクリックすると、年度ごとの各機関による執行件数、執行の種類、押収品数および価額を閲覧することができる。2016年においては、合計3089件の執行により約65億フィリピンペソ相当の模倣品等が押収されている。
図4 押収統計年次リスト
図5 2016年データ
(2)執行件数
図6に示す「AREAS OF OPERATIONS」のタブをクリックすると、年度ごとの各機関によるレイド(行政摘発)の実施件数を閲覧することができる。2016年においては、図7の総計(Grand Total)に示すように316件のレイドが行われている。
図6 地域ごとの執行件数年次リスト
図7 2016年の地域ごとの執行件数
(3)担当機関ごとの執行にかかる統計
図8に示す「COUNTERFEIT GOODS & PIRATED ITEMS」をクリックすると、各機関による模倣品、海賊版等の取締りにかかる統計情報を閲覧することができる。
2016年については、関税局(BOC)、司法省国家捜査局(NBI)、大統領官邸光メディア委員会(OMB)およびフィリピン国家警察(PNP)の統計情報が確認できる。
統計の分類方法は各機関によって異なっており、BOCは模倣品等のブランド名、NBIおよびPNPは押収品の品目を公表している。
図8 担当機関ごとの執行にかかる年次リスト
図9 2016年のBOCの統計
図10 2016年のNBIの統計
図11 2016年のOMBの統計
図12 2016年のPNPの統計
インドネシアにおける失効した特許権の回復手続
記事本文はこちらをご覧ください。
メキシコにおける条約に基づく優先権主張の手続
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インドネシアにおける意匠の機能性および視認性
記事本文はこちらをご覧ください。
インドネシア特許出願における条約に基づく優先権主張の手続
記事本文はこちらをご覧ください。